さいたま市 06/07(日)
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    深谷市の住みやすさは?渋沢栄一の出身地・深谷ねぎの街の治安・家賃を徹底解説

    「深谷市って住みやすいの?渋沢栄一の出身地に実際に住むとどんな生活になる?高崎線で座れるって本当?」

    埼玉県北部、JR高崎線沿いに位置する人口138,500人のまち・深谷市。「日本資本主義の父」渋沢栄一(1840〜1931年)の出身地として全国的に知られ、大河ドラマ「青天を衝け」(2021年)の舞台にもなった。旧一万円札の肖像でもある渋沢栄一が生まれた血洗島が、生活圏内にある街だ。

    JR高崎線(深谷駅)では湘南新宿ライン・上野東京ラインの両方が直通し、人口が少ないので通勤ラッシュでも座れるという実用的な利点がある。東京駅をモチーフにした赤レンガ駅舎・ふかや花園プレミアムアウトレット(2021年オープン)・深谷ねぎ(全国有数の産地)という個性的な魅力が揃う。

    一方、正直なデメリットも把握しておく必要がある。

    「路線バスがない・車必須・夜道が暗い・商業施設が弱め」

    ——これらをSAITAMAZINEが解説する。

    目次

    深谷市ってどんなところ?

    基本情報と「日本資本主義の父」渋沢栄一の出身地

    人口138,500人(2025年度)。埼玉県北部に位置するJR高崎線沿線の都市だ。転入者は年間4,650人(2025年度)という数字が、移住先としての人気を示している。

    渋沢栄一(1840〜1931年)の出身地として有名で、大河ドラマ「青天を衝け」(2021年)の主人公として全国的に注目を集め旧一万円札にも肖像が使われた日本資本主義の父」の生誕地だ。市は「渋沢栄一を核としたひとづくりプロジェクト」を5大主要プロジェクトの一つに掲げており、渋沢栄一の精神・理念を教育や地域づくりに活かす取り組みが進んでいる。

    赤レンガの駅舎(東京駅をモチーフにした深谷駅)

    「深谷駅は赤レンガの東京駅をモチーフにしているのでとてもおしゃれ。落ち着いた風格のある駅舎」と住民に評価されている。東京駅の建築材料である赤レンガの産地が深谷市であったことが縁でこのデザインが採用されており、渋沢栄一と日本近代建築の歴史がここで交差している。深谷駅前には1日300円で利用できる駐車パーキングもあり、車文化に対応したインフラが整っている。

    深谷ねぎ・ブロッコリー・農業のまちの顔

    農業では栗・狭山茶などの特産品・多品種の野菜栽培が特徴で、深谷ねぎやブロッコリー・とうもろこしなど魅力的な農産物がある。「農業の強みを生かした産業振興プロジェクト」を市の主要プロジェクトの一つに位置付けており、地元農業の振興と食文化のPRに力を入れている。「自然がほどよく災害の危険性が低い」という防災面での評価も住民に支持されている。

    交通アクセス

    JR高崎線(湘南新宿ライン・上野東京ラインの両方が通過)

    深谷駅に停まるJR高崎線は、2本の直通路線が使える便利な環境だ。

    路線・目的地所要時間・特徴
    湘南新宿ライン→渋谷・新宿方面乗り換えなしで直通
    上野東京ライン→上野・東京・品川方面乗り換えなしで直通
    深谷駅→大宮約28〜30分
    深谷駅→上野・東京約55〜60分
    深谷駅→渋谷・新宿約60分

    「湘南新宿ラインと上野東京ラインの両方が通っているので上野・東京方面にも渋谷・新宿方面にも乗り換えなしで行ける」と住民に評価されている。「群馬にも東京にも1本で行ける高崎線はとても便利。JRなので深夜まで電車が通っている」と語る住民も多い。

    人口が少ないので座れる・当駅始発も存在

    深谷市住民ならではの実用的なメリットがある。「人口が少ないので通勤ラッシュで当駅始発でなくても電車に座れる。また時間帯は遅いが当駅始発も存在している」という住民の声がある。熊谷駅まで2駅なので新幹線(上越・北陸新幹線)にもアクセスでき、長野・軽井沢・新潟方面への週末の小旅行にも便利な立地だ。

    車社会・路線バスなしという正直なデメリット

    深谷市への移住前に最も正直に把握しておくべき課題が交通だ。「路線バスがない。駅を外れると自家用車がないと不便」というのが住民の実態で、商業施設・医療機関へのアクセスは車が前提になる。1日300円の駐車パーキングがあり車文化に対応したインフラが整っており、車を持っている世帯にとっては快適な生活環境だ。

    治安

    公式データで見る治安

    深谷市の治安を公式データで確認しておこう。

    指標データ
    刑法犯認知件数876件(令和5年)
    人口1,000人当たり犯罪率6.3件(埼玉県平均6.8件をやや下回る・63市区町村中30位)

    出典:埼玉県警察「刑法犯認知件数(警察署別・市町村別)」埼玉県「市町村のすがた(安全・安心)」

    犯罪率は埼玉県平均をやや下回っており、統計上は標準的な水準だ。「治安が悪くないのと車通りは激しくない」という住民の体感とも概ね一致している。

    夜道の明るさという正直なデメリット

    「夜道が暗い。夜は人通りが少なく暗い通りがある」という住民の声がある。路線バスがないため夜間の移動は車または徒歩が前提になり、住宅街では街灯が少ないエリアがある。引越し前の夜間現地確認を推奨する。

    自然がほどよく災害の危険性が低い安心感

    「単体で住みやすい行政であること、自然がほどよく災害の危険性が低い」と住民が語るように、防災面での安心感は高い。市はゼロカーボンシティ推進プロジェクトを掲げており環境への意識も高い。ただし荒川に近い低地エリアは洪水リスクのある地域があるため、居住前に市の洪水ハザードマップの確認を推奨する。

    渋沢栄一ゆかりのスポットと文化

    血洗島の生家・渋沢栄一記念館(日本資本主義の父の足跡)

    渋沢栄一の生家は市内の血洗島(ちあらいじま)地区に現存している。大河ドラマ「青天を衝け」(2021年)の放映後に観光客が急増した。渋沢栄一記念館では渋沢栄一の生涯と業績を展示しており、市内のゆかりの地と合わせて訪れることができる。市は「渋沢栄一を核としたひとづくりプロジェクト」を推進しており、その精神・理念を教育や地域づくりに活かす取り組みが進んでいる。

    深谷駅(赤レンガの東京駅モチーフ)と産業の歴史

    深谷駅の赤レンガ外観は東京駅の建築材料の産地という歴史的な縁から採用されたデザインで、深谷の産業史と日本の近代建築史が交差するユニークなスポットだ。住んでいると地域の歴史的な重みを日常的に感じられる。

    八坂神社まつり・七夕・ネギまつりとイベント文化

    渋沢栄一の生家があるほか、八坂神社まつり・七夕・ネギまつりなど年間イベントが充実している。深谷ねぎまつりは地元の農産物を盛大に祝う恒例イベントで、渋沢栄一の故郷という文化的な底力がまちの賑わいを支えている。住んでいると地域のイベントに気軽に参加できるのも深谷市に住む特権だ。

    ふかや花園プレミアムアウトレット・アリオ・買い物環境

    ふかや花園プレミアムアウトレット(2021年オープン)

    ふかや花園プレミアムアウトレットは2021年4月にオープンした埼玉県内有数の大型アウトレットで、市内外から多くの来場者を集めている。住んでいるからこそ気軽にアウトレットショッピングが楽しめ、都内の同種施設よりアクセスしやすい環境だ。渋沢栄一の出身地・農業のまちに最先端のアウトレットが加わり、深谷市の商業環境は大きく変化した。

    アリオ深谷・駅周辺の商業施設マップ

    深谷駅周辺の商業施設は南北に分かれて立地している。

    エリア主な施設
    深谷駅南側ヤオコー・しまむら・ウェルシア・オザム・ヤマダ電機・アリオ
    深谷駅北側ベルク・トライアル・ウェルシア・業務スーパー・ダイソー

    「駅の近くの買い物施設はコンビニしかなく、スーパーやドラッグストアは住宅街の中にある。車があれば南北どちらも使える」という住民の声がある。

    商業環境の正直な評価とデメリット

    「商業的に非常に弱い。選べる仕事の種類もあまり多い感じではない」という辛口の住民の声もある。ふかや花園プレミアムアウトレットの開業で状況は改善中だが、大都市圏と比べると商業施設の選択肢はまだ限られているのが正直なところだ。

    深谷ねぎ・ブロッコリーと農産物の食文化

    深谷ねぎ(全国有数の産地)

    深谷ねぎは全国有数の産地で、白く甘みが強いのが特徴だ。首都圏のレストランや家庭でも広く使われており、住んでいると産地直売所で採れたての農産物を安価に購入できる。ねぎまつりは毎年開催される深谷ねぎのイベントで、地域の農業文化の誇りとして定着している。

    産地直売所と地産地消の豊かな食生活

    「農業の強みを生かした産業振興プロジェクト」を市が推進しており、産地直売所の充実や地産地消の推進に取り組んでいる。東京では入手困難な新鮮で美味しい深谷ねぎが手頃な価格で手に入る農業都市ならではの食の豊かさが日常にある。

    子育て・こども医療費・5つのプロジェクト

    こども医療費(18歳年度末まで)

    深谷市のこども医療費助成制度は、深谷市に住所がある0歳〜18歳年度末までの児童が対象だ(医療保険制度において父母等養育者の扶養となっていることが条件)。各種医療保険制度による一部負担金を助成している。

    出典:深谷市「こども医療費について」

    5つの主要プロジェクトと「誰一人取り残さない」行政方針

    2023年度にスタートした第2次深谷市総合計画後期基本計画では、「誰一人取り残さない みんながうれしい ふかや」を掲げて5つの主要プロジェクトを推進している。

    プロジェクト内容
    ① 渋沢栄一を核としたひとづくり渋沢栄一の精神・理念を教育や地域づくりに活かす
    ② 農業の強みを生かした産業振興深谷ねぎ等の農業振興と食文化のPR
    ③ 「ふかや」の魅力を生かした移住定住推進転入者4,650人(2025年)という実績
    ④ 行政デジタル化推進デジタル生活環境の充実
    ⑤ ゼロカーボンシティ推進環境問題への取り組み

    地域幸福度指標トップ3として「適度な価格で住空間を確保できる」「デジタル生活の環境が充実している」「環境問題に取り組んでいる」が挙げられている。

    家賃・不動産相場

    家賃相場と地域幸福度「適度な価格で住空間を確保できる」

    地域幸福度指標トップ3に「適度な価格で住空間を確保できる」が入っているほど、都市部と比べて安い家賃で広い住空間が手に入る環境が高く評価されている。深谷駅周辺の家賃相場は1K:5〜6万円程度・2LDK・3LDK:8〜10万円程度が目安だ。具体的な間取り別の最新家賃相場はLIFULL HOME’S・SUUMO・athomeで確認することをすすめる。

    車社会ならではのコスパの良さ

    駐車場付きの広い物件が安価に選べ、都内と比べて同じ家賃で大幅に広い住まいが実現できる。農業都市ならではの広い土地と低い地価は、ファミリー世帯がマイホームを購入するコスパの高い地域だ。不動産購入時は荒川沿いの低地エリアの洪水ハザードマップ確認と路線バスがない交通事情を事前に理解した上での判断を推奨する。

    住んでいる人の声

    良い点

    実際に深谷市に住む・住んでいた人たちの声を集めた。

    • 「自然豊かで渋沢栄一という偉人の出身地。深谷ねぎやブロッコリー・とうもろこしの味など魅力的な農産物がある」
    • 「湘南新宿ラインと上野東京ラインの両方が通っている。上野・東京方面にも渋谷・新宿方面にも乗り換えなしで行ける。人口が少ないので通勤ラッシュでも電車に座れる」
    • 「深谷駅は赤レンガの東京駅をモチーフにしているのでとてもおしゃれ。1日300円の駐車パーキングもある。単体で住みやすい行政で自然がほどよく災害の危険性が低い」
    • 「八坂神社まつり・七夕・ネギまつりがある。渋沢栄一の生家もあり歴史的な誇りのある街に住んでいる実感がある」
    • 「ふかや花園プレミアムアウトレットが近い。住んでいるからこそ気軽にアウトレットショッピングが楽しめる」

    気になる点

    率直なデメリットの声もある。

    • 「路線バスがない。駅を外れると自家用車がないと不便」
    • 「商業的に非常に弱い。選べる仕事の種類もあまり多い感じではない。自動車優先すぎる交通事情」
    • 「夜道が暗い。夜は人通りが少なく暗い通りがある。防犯対策が必要」
    • 「自転車盗難などの軽犯罪は少しずつ発生している。住民の体感は悪くないという声が多いが、夜間は注意が必要」

    まとめ

    深谷市の住みやすさを各軸でまとめる。

    評価軸総評
    概要人口138,500人・埼玉県北部・JR高崎線(深谷駅)。「日本資本主義の父」渋沢栄一の出身地・深谷ねぎ(全国有数の産地)・東京駅をモチーフにした赤レンガ駅舎という個性的な街
    交通JR高崎線(深谷駅)。湘南新宿ライン・上野東京ラインの両方が直通。大宮28〜30分・東京60分・渋谷60分。「人口が少ないので座れる」。熊谷まで2駅で上越新幹線にアクセス。路線バスがない・車必須が正直なデメリット
    治安犯罪率6.3件/千人(令和5年・県平均6.8をやや下回る・30位/63)。住民の体感治安は概ね良好。夜道が暗い点と荒川沿いの洪水リスクは事前確認推奨
    渋沢栄一血洗島の生家・渋沢栄一記念館・赤レンガ駅舎(東京駅産地との縁)。市が「渋沢栄一を核としたひとづくりプロジェクト」を推進
    買い物ふかや花園プレミアムアウトレット(2021年)・アリオ深谷・南北にスーパー群。ただし「商業的に弱い・車必須」という正直なデメリット
    食文化深谷ねぎ(全国有数の産地)・ブロッコリー・ねぎまつり・産地直売所の豊かな食生活
    子育てこども医療費18歳年度末まで。「誰一人取り残さない」5大プロジェクト・転入者4,650人(2025年)・地域幸福度「適度な価格で住空間を確保できる」
    家賃地域幸福度「適度な価格で住空間を確保できる」が示す通りコスパが高い。駐車場付き広い物件が安価。1日300円のパーキングも
    総合「渋沢栄一の歴史・深谷ねぎ・赤レンガ駅舎・アウトレット・座れる高崎線・こども医療費18歳まで」が揃う個性的な北埼玉の街。路線バスなし・車必須・夜道が暗い・商業弱めという正直なデメリットを理解した上でファミリー・テレワーカーに向いた移住先

    深谷市は「住んでいるからこそ分かる街」だ。渋沢栄一の生家を毎朝通り過ぎる日常・産地直売所で買う新鮮な深谷ねぎ・ふかや花園プレミアムアウトレットへの気軽な週末——これらが「日常」として広がる生活は、深谷市に住む人だけが持てる特権だ。

    路線バスなし・夜道が暗い・商業施設が弱めという正直なデメリットを把握したうえで、

    「渋沢栄一の歴史・深谷ねぎの産地・座れる高崎線・地域幸福度のコスパ・こども医療費18歳まで」

    ——この組み合わせに価値を感じるファミリー・テレワーカーにとって、深谷市は最高の選択肢になる。

    ライター
    たけと

    兵庫県神戸市出身。都会の喧騒を離れ、たどり着いた新天地・蒲生(越谷市)で第二の人生を謳歌する元商社マン。 長野出身の妻、そして年子(0歳・1歳)の育児に奮闘しながら、越谷の心地よさを日々実感しています。満洲の餃子をこよなく愛する、自称・越谷の関西代表。

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