さいたま市 07/22(水)
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    なかまち商店街!昼飲みと下町の空気が漂う魅力ある場所

    浦和駅西口を出て5分。サッカーのモニュメントを横目に歩いていくと、急に街のトーンが変わる地点がある。それがなかまち商店街(仲一街商店会)だ。

    浦和駅(SAITAMAZINE編集部にて撮影)
    浦和駅前モニュメント(SAITAMAZINE編集部にて撮影)

    高級寿司屋の隣に昼から常連が集まる立ち飲み屋、大型のイトーヨーカドーに挟まれるように昭和のような駄菓子屋風の店、そして海鮮居酒屋。観光地でも再開発エリアでもない。ここは地元の人間が何十年も使い続けてきた、浦和の「生活の軸」だ。

    なかまち商店街とは

    なかまち商店街入口(SAITAMAZINE編集部にて撮影)

    正式名称は「仲一街商店会」。さいたま市浦和区仲町1丁目を中心に、イトーヨーカドー浦和店を囲むように約70店舗が並ぶ。JR浦和駅西口から徒歩5分ほどのアクセスで、地元住民の日常的な買い物・飲食の場として長く機能してきた。

    成り立ちと歴史

    結成は戦後間もない頃。以来70年以上、空き店舗をほとんど出さずに続いてきたのがこの商店街の最大の特徴だ。昔ながらの個人商店と新しいカフェが混在し、世代を問わず常連客が行き交う。

    うらもん商店街(SAITAMAZINE編集部にて撮影)

    商店街の西側には「うらもん商店街」が隣接する。こちらは埼玉県庁官舎の裏門に通じていた道が起源で、名前の由来も「裏門」から。交差点でなかまちとつながっており、両者を一続きで歩くのが地元流の散策コースになっている。

    なかまちに入ってすぐ目に入る石碑が、この商店街の来歴を静かに示している。観光名所として整備されたわけでもなく、ただ長く続いてきたという事実が、街の空気に溶け込んでいる。

    サッカーの街の商店街

    イトーヨーカドー(SAITAMAZINE編集部にて撮影)

    商店街に足を踏み入れてすぐ気づくのは、浦和レッズの赤い幟だ。

    浦和駅前にはサッカーのモニュメントが立ち、地下通路は「URAWA SOCCER STREET」と名づけられている。なかまち商店街もその延長線上にある。特に「酒蔵力浦和本店」は浦和レッズサポーターの聖地として有名で、ホームゲーム後には赤いユニフォームを着た人々でにぎわう。勝利の美酒も、悔しさを流す一杯も、ここで飲まれてきた。

    街とクラブの関係性が、商店街の光景にもにじみ出ている。

    昼から開いている、なかまちの飲み文化

    なかまち・うらもんエリアの大きな特色は「昼飲み」だ。夜の歓楽街というよりも、午前中から常連客が集まるような地元密着の飲み文化がある。

    ひとりあじ

    ひとりあじ(SAITAMAZINE編集部にて撮影)

    商店街に入ってすぐのところにある立ち飲み店。テレビにも取り上げられるほどの人気店で、昼から地元の常連客でにぎわっている。一人でふらっと入りやすい雰囲気が特徴で、隣に座った見知らぬ人と自然に話が弾む空気がある。肩肘張らずに飲める、なかまちらしい一軒だ。

    酒蔵力 浦和本店

    酒蔵力 浦和本店(SAITAMAZINE編集部にて撮影)

    大型の飲食店で、店内での飲食のほか、窓口から焼き鳥のテイクアウトもできる。もともと肉の卸売りを手がけてきた背景があり、焼き鳥だけでなく揚げ物や煮物もリーズナブル。昼から常連客が集まり、浦和レッズのサポーターにとっての定番スポットでもある。

    お酒の美術館

    お酒の美術館(SAITAMAZINE編集部にて撮影)

    名前のユニークさにまず目が止まる。昼から飲めるスタイルで、落ち着いた雰囲気の中でゆっくり過ごせる。仕事の合間に一人で立ち寄る常連の姿が似合う店だ。

    食を楽しむ個性的な顔ぶれ

    すし 二乃宮

    すし 二乃宮(SAITAMAZINE編集部にて撮影)

    商店街の中にありながら高級感が漂う寿司屋。地元の食通に長く愛される一軒で、日常とちょっとした贅沢の間にある店だ。なかまちの幅の広さを感じる存在でもある。

    すみぼうず

    すみぼうず(SAITAMAZINE編集部にて撮影)

    海鮮居酒屋。豊富な魚のラインナップと活気ある店内が特徴で、夕方以降は常連客でにぎわう。新鮮な海鮮をなかまちで食べたいなら、押さえておきたい店だ。

    ふうと

    ふうと(SAITAMAZINE編集部にて撮影)

    昔ながらの駄菓子屋のような雰囲気を持つ店。商店街の記憶を残すような、ゆるい佇まいがある。特別なことは何もないかもしれないが、こういう店が残っていること自体が商店街の豊かさだと思う。

    イトーヨーカドー、商店街の真ん中に立つ

    イトーヨーカドー(SAITAMAZINE編集部にて撮影)

    なかまち商店街の中核には大型スーパーのイトーヨーカドー浦和店が構える。食料品・アパレル・日用品が一通りそろい、地域住民の生活を長く支えてきた。

    個人店とチェーン、立ち飲みと高級寿司——そういう混在のバランスが、なかまちを70年間空き店舗なしで続けさせてきた理由かもしれない。

    うらわ美術館とセットで、浦和の一日をつくる

    うらわ美術館(SAITAMAZINE編集部にて撮影)

    なかまち商店街から歩いてすぐのところに、うらわ美術館がある。

    浦和センチュリーシティビルの3階(さいたま市浦和区仲町2-5-1)に入る市立の美術館で、浦和駅西口から徒歩7分ほど。「浦和画家」と呼ばれる地域ゆかりの作家の作品や、ピカソ・マティスらが手がけた挿絵本など「本をめぐるアート」のコレクションが特徴だ。企画展の内容によっては数百円台で質の高い展覧会を楽しめる。

    おすすめの浦和一日コース: うらわ美術館で企画展を見て、なかまち・うらもん商店街で一杯飲んで帰る。観光とも散歩とも違う、文教都市・浦和の時間の使い方がここにある。アートを見た後の一杯は、なぜかいつもより美味い。

    基本情報

    項目内容
    名称なかまち商店街(仲一街商店会)
    所在地埼玉県さいたま市浦和区仲町1-5 ほか
    アクセスJR浦和駅 西口より徒歩約5分
    店舗数約70店舗
    公式サイトhttps://elitus.wixsite.com/nakaichigai-s

    SAITAMAZINEが浦和を取材し続ける中で思うのは、この街は「いつの間にか居心地がよくなっている」ということだ。観光スポットでも再開発の目玉でもない。なかまち商店街はそういう場所で、ここに来る人の多くが地元の人間だ。

    浦和に来たら、なかまちをぜひ歩いてほしい。昼から一杯やってみてほしい。埼玉の安心感って、こういうところから来ているのかもしれない。

    ライター
    たけと

    兵庫県神戸市出身。都会の喧騒を離れ、たどり着いた新天地・蒲生(越谷市)で第二の人生を謳歌する元商社マン。 長野出身の妻、そして年子(0歳・1歳)の育児に奮闘しながら、越谷の心地よさを日々実感しています。満洲の餃子をこよなく愛する、自称・越谷の関西代表。

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