さいたま市 06/01(月)
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    志木市の住みやすさは?埼玉県で一番犯罪率が低い街の治安・交通・子育てを解説

    「志木市ってどんな街なの?コンパクトで住みやすいって聞いたけど」

    埼玉県南部に位置する志木市は、面積9.05km²(埼玉県内2番目に小さい市)・人口約7万5千人のコンパクトシティだ。東武東上線の柳瀬川駅(準急停車)から池袋まで約25分・東京メトロ副都心線直通で渋谷まで約35分というアクセスを持つ。

    志木市最大のデータ的な強みが治安だ。令和5年の人口1,000人当たりの犯罪率は5.1件で、これは埼玉県内63市区町村中60位(下から4番目)と、埼玉県でも有数の治安の良い市だ(埼玉県・市町村のすがた)。市のスローガンは「犯罪に強いまち」。この数値が示す安全性が、子育て世代に志木市が選ばれ続ける最大の理由のひとつだ。

    令和元年の市民意識調査では73.1%が「住み続けたい」と回答しており、「世界でここだけ」のチョウショウインハタザクラという天然記念物の桜を持つ。

    SAITAMAZINEが交通・治安・自然・買い物・子育て・家賃の各軸で志木市の住みやすさを解説する。

    「終電0時30分という実用情報」

    「志木駅始発で座れる事実」

    「市役所が駅前にないという正直なデメリット」

    「信号機が少ないエリアの安全上の課題」

    まで網羅した。

    志木市ってどんなところ?

    面積9.05km²・埼玉県内2番目に小さいコンパクトシティ

    志木市は埼玉県南部に位置し、面積9.05平方キロメートルは埼玉県内2番目・全国6番目に面積が小さい市だ。しかし人口は約7万5千人・人口密度は埼玉県内第4位と、コンパクトな市域に多くの人が暮らしている。

    市内には新河岸川・柳瀬川・荒川の3本の川が流れ、「自然や田園風景が多く残る街」という評価がある。「コンパクトながら都心へのアクセスが約25分という立地にあり、交通の利便性の高い街」というのが志木市の本質的な魅力だ。

    舟運で栄えた歴史・引又河岸のまち

    志木市には江戸時代から続く歴史がある。新河岸川と柳瀬川の合流地点に「引又河岸(ひきまたかし)」という河岸場が設けられ、江戸と川越をつなぐ物流の拠点として栄えた。大正3年(1914年)に東上線が開通し志木駅が設置されると、都心まで約25分という条件が注目され人口が急増し、住宅都市として発展した。

    「寺社仏閣が多いことでも知られる志木市は、都心のベッドタウンとしても人気を博している」という評価があり、歴史的な地盤と現代の利便性が共存する街だ。

    市民意識調査で73.1%が「住み続けたい」

    志木市の住みやすさは住民の声によって裏付けられている。令和元年の志木市民意識調査では「ずっと住み続けたい」35.0%+「できれば住み続けたい」38.1%の合計73.1%が定住の意向を示した志木市・令和元年市民意識調査)。

    住み続けたい理由の上位は「①交通の便がよい②居住環境がよい③自然環境がよい④買い物が便利」の順で、「田舎過ぎず都会過ぎず。近所づきあいも距離感がちょうど良い」という住民の言葉が、志木市の居住感を端的に表している。

    交通アクセス

    市内の鉄道駅は柳瀬川駅のみ・志木駅は新座市に立地

    志木市への引越しを検討する際に最初に把握しておくべき重要な情報がある。市内の鉄道駅は東武東上線「柳瀬川駅」(準急停車)のみで、「志木駅」は実は隣の新座市内に位置している

    「志木駅」という名称から志木市内にあると誤解しやすいが、引越し先の物件が志木市内かどうかを確認する際は、必ず最寄り駅が柳瀬川駅エリアかどうかを確認してほしい。ただし志木駅(新座市)は徒歩圏や自転車圏の住民も多く、「志木駅の始発で座れる」というメリットを享受している住民も志木市に住んでいる。

    池袋25分・渋谷35分・横浜60分の多方面アクセス

    志木市の交通の強みが多方面への直通アクセスだ。

    目的地所要時間(目安)備考
    池袋約25分柳瀬川駅(準急停車)
    渋谷約35分東京メトロ副都心線直通
    横浜約1時間東急東横線相互直通

    池袋からの終電は0時30分発。仕事や遊びなどで遅くなっても安心できる」という実用情報は、夜の帰宅を不安に感じる人への大きな安心材料だ。「東上線・副都心線・有楽町線と様々な線が通っている。志木駅から始発のため大概は座れる。新宿・渋谷の喧騒が苦手だが都内への交通が必要な方におすすめ」という住民の声が、志木市の交通価値を端的に表している。

    志木駅からの高速バスと電車遅延時のバス

    志木駅(新座市)からは羽田空港・成田空港行きの高速バスが運行しており、旅行時のアクセスも便利だ。「バスの便が多いので、電車遅延の時でも移動しやすい」という住民の声(2024年・40代女性)が示すように、電車が止まった際の代替手段も確保されている。「急行が止まり、地下鉄と繋がっているので都内にも行きやすい」という評価が、志木市の交通環境の充実ぶりを示している。

    治安

    公式データで見る治安

    志木市の治安を公式データで正確に確認しておこう。

    指標データ
    刑法犯認知件数389件(令和5年)
    人口1,000人当たり犯罪率5.1件(埼玉県平均6.8件を大きく下回る・63市区町村中60位)
    交通事故発生率1.38件/千人(県平均2.30を大きく下回る)

    出典:埼玉県警察「刑法犯認知件数(警察署別・市町村別)」埼玉県「市町村のすがた(安全・安心)」

    犯罪率・交通事故発生率ともに埼玉県平均を大きく下回っており、公式データでも志木市の安全性は県内トップクラスの水準だ。特に交通事故発生率1.38件/千人は県平均の約6割水準で、道路環境の整備と住民のマナーの高さが反映されていると考えられる

    「埼玉県内でも有数の治安の良い市」という実績

    志木市はこの実績を背景に「犯罪に強いまち」をスローガンとして掲げており、防犯意識向上のための啓発活動・防犯カメラ設置・民間や自治体による防犯パトロールの支援を実施している。さらに特殊詐欺対策として社会福祉協議会会員の高齢者への自動通話録音装置設置も進めており、行政の治安への本気度が伝わる取り組みだ。

    子どもへの声かけ事案については令和5年に減少傾向にあるという点も、子育て世代にとって安心できる材料だ。

    住民の体感治安と正直なデメリット

    住民の体感治安も良好な評価が多い。「外観・周辺に清潔感がある。街灯や監視カメラが多く点在しているため安心感がある。夜も比較的明るく良い」(2015年・30代男性)という声や、「交通量は多いがマナーの良い方が多く静かに安心して暮らせる」(2024年・40代女性)という評価がある。

    一方で正直なデメリットもある。「住まい周辺はクルマの通りが激しく道幅も狭いため、子供から目がはなせない。信号機も少ない」という住民の声(2015年・30代男性)がある。志木市全体の犯罪率は低くても、エリアによっては交通安全という観点での課題がある点は把握しておきたい。直路(じきじ)交通公園という交通安全学習ができる公園が市内に設置されているのも、こうした交通安全への意識の表れだ。

    チョウショウインハタザクラ・川と公園の自然

    世界でここにしかない「チョウショウインハタザクラ」

    志木市が誇る最大の自然の個性が「チョウショウインハタザクラ(長勝院旗桜)」だ。ヤマザクラの変種で、世界でここでしか見られないとされる志木市の天然記念物だ。

    親木である長勝院跡の古木をはじめ市内各所で見られ、春の花見シーズンには市民の誇りのシンボルとなる。「志木市で暮らすなら一度ならず毎年の春にその様子を見てみると良い」という言葉が示すように、世界でここだけの桜が毎年の春の楽しみになるのは志木市に住む人だけの特権だ。

    いろは親水公園・秋ヶ瀬運動公園

    3本の川と複数の公園が豊かな自然環境を形成している。

    「いろは親水公園」は柳瀬川と新河岸川の合流地点に位置し、水辺の風景が楽しめる親水公園だ。「志木市立秋ヶ瀬運動公園」は荒川河川敷にある屋内・屋外様々なスポーツが楽しめる総合運動場で、市民の週末の定番スポットになっている。

    館近隣公園・直路交通公園

    市内には館近隣公園(市民の憩いのスポット)・直路(じきじ)交通公園(交通安全の学習ができるユニークな公園)も整備されている。直路交通公園は子どもが自転車や歩行の交通安全を体験的に学べる施設で、志木市ならではのユニークな子育て支援インフラだ。

    「コンパクトな市域ながら複数の公園が整備されており、市内散歩の息抜きに利用できる」という評価が示すように、面積9.05km²の小さな市に密度高く自然・公園環境が集積している点が志木市の強みだ。

    買い物・柳瀬川駅周辺の生活環境

    柳瀬川駅西口の充実した生活インフラ

    志木ニュータウンの開発に合わせて設置された柳瀬川駅の西口エリアには、生活に必要な施設がコンパクトに集積している。

    施設概要
    サミットストアスーパー
    ペアモール商店街商店街
    三井住友銀行金融機関
    志木市役所柳瀬川駅前出張所行政窓口
    市立柳瀬川図書館図書館
    市民体育館スポーツ施設
    駅前交番防犯
    駅前郵便局・志木館郵便局郵便

    「駅周辺は店舗が多く、日常生活には困らない」という住民の声(2024年・40代女性)が示すように、駅直結の生活環境として必要なものが揃っている。行政窓口・図書館・体育館・金融機関が駅前に集まっているのは、コンパクトシティとしての計画的な街づくりの成果だ。

    志木駅(新座市)周辺のショッピング環境

    志木駅(新座市)周辺にもショッピング環境が整っており、志木市内に住みながら志木駅エリアを活用するライフスタイルが一般的だ。「マルイも駅チカにあるので買い物に困ったことは特にない」「大型スーパーも充実しているので買い物に困ることも特になく快適」「ベッドタウンではあるが、程よく栄えているので休日も地元で楽しく過ごせる」という住民の声が、志木エリア全体の商業環境を示している。

    デメリット(正直に)

    買い物・生活環境の正直なデメリットを記載する。志木市内の大型商業施設には限界があり、大型ショッピングセンターは隣の新座市・朝霞市を活用するケースが多い。

    「市役所が駅前ではなく、バス・車でないと行けないのが不便。場所によってはバスが通っておらず少し不便な時もある」という住民の声(2024年・40代女性)が示すように、柳瀬川駅前出張所はあるが本庁舎へのアクセスに手間がかかる点は把握しておきたい。「駅までは遠いので自転車は必須」という声もあり、駅から徒歩圏外の住民は自転車・バスが日常の移動手段になる。

    子育て・教育環境

    こども医療費(18歳年度末まで)

    志木市のこども医療費助成制度は、0歳から18歳の年度末まで(18歳到達後最初の3月31日まで)が対象だ。乳幼児(0歳〜就学前)は外来受診が現物給付(窓口払い不要)。小学1年生から高校3年生等(18歳年度末まで)は、志木市の市税等の完納が受給要件となっている。

    出典:志木市「子ども医療費(児童・生徒)の助成」

    令和7年度からすべての中学校区で小中一貫教育を開始

    志木市の教育で最も注目すべき取り組みが小中一貫教育だ。令和7年度から全中学校区で小中一貫教育を導入する計画を市をあげて推進しており、「小中学校の先生同士が連携し、義務教育9年間に一貫性を持った教育を行える」という目的がある。

    2017年から一部の学校ではすでに小中一貫教育を実践していた先進的な実績があり、段階的な取り組みの成熟度が高い。市内全域での小中一貫教育は、教師・生徒・保護者が一体となった学びの連続性を生み出すことが期待されている。

    独自の学力調査・市費職員配置・教育サポート

    志木市の教育支援はさらに充実している。

    制度内容
    独自学力調査小学校低学年時からの基礎学力定着を目指した志木市独自の学力調査を実施
    市費職員配置各小学校に市費職員を配置し指導体制を整備
    教育サポートセンター不登校支援のオンライン相談が可能

    「小学校低学年からの基礎学力定着」「全校への市費職員配置」「オンライン不登校相談」という三層構造の教育支援は、子育て世代が志木市を選ぶ強い理由になっている。

    子育ての医療環境と生活環境

    「病院や薬局も多いので、子どもが急に具合が悪くなった時も安心。これから出産される方も病院で定員オーバーになる心配もさほどない」という住民の声がある。「車道と歩道の区別がしっかりと整備されており、どちらも広く設けられているので子どもの通学も安心」という評価もある。

    一方で「信号機が少ない地域があり子供から目が離せない」という正直な声もある。居住エリアを選ぶ際は、交通環境・信号機の有無を現地で確認することをすすめる。

    家賃・不動産相場

    2024年の地価と住宅価格の動向

    志木市の不動産市場は上昇傾向にある。

    指標データ
    住宅地平均地価248,286円/平方メートル(2024年・国土交通省地価公示)
    地価動向2022年から3年連続上昇
    新築一戸建て(3LDK)約3,000万〜5,000万円前後

    「2022年からの3年間は上昇傾向にあり、住宅地としての価値の高さがうかがえる」という評価が示すように、志木市の不動産は値上がり基調が続いている。

    コンパクトシティゆえの土地価格の特性

    埼玉県内2番目に面積が小さい市域のため、供給可能な住宅用地が限られており需要に対して供給が限定的だ。「面積が小さいにもかかわらず人口密度が高いため、地価は周辺市と比較して高め。価格の安定性・上昇傾向が続いている」という評価がある。

    池袋25分・埼玉県内有数の低犯罪率・小中一貫教育という要素が重なり、住みたい人が多い割に土地が少ないという需給バランスが地価上昇を支えている。

    住んでいる人の声

    良い点

    実際に志木市に住む人たちの声を集めた。

    • 「駅周辺は店舗が多く日常生活には困らない。交通量は多いがマナーの良い方が多く静かに安心して暮らせる。急行が止まり地下鉄と繋がっているので都内にも行きやすい」(2024年4月・40代女性)
    • 「東上線・副都心線・有楽町線と様々な線が通っている。志木駅から始発のため大概は座れる。マルイも駅チカ。夜も街灯が明るい」
    • 「外観・周辺に清潔感がある。街灯や監視カメラが多く点在しているため安心感がある。夜も比較的明るい」(2015年・30代男性)
    • 「田舎過ぎず都会過ぎず。近所づきあいも距離感がちょうど良い」
    • 「車道と歩道の区別がしっかりと整備されており、どちらも広く設けられているので子どもの通学も安心」

    「池袋25分・始発で座れる・県内有数の低犯罪率・街灯が明るい」——この4点が志木市の長期居住者の安心感を支えている。

    気になる点

    率直なデメリットの声もある。

    • 「市役所が駅前ではなく、バス・車でないと行けないのが不便。場所によってはバスが通っておらず少し不便」(2024年・40代女性)
    • 「住まい周辺はクルマの通りが激しく道幅も狭いため、子供から目がはなせない。信号機も少ない」(2015年・30代男性)
    • 「スーパーが近くにないため、駅まで行くことになるのが残念」
    • 「駅までは遠いので自転車は必須」

    市役所へのアクセス・信号機の少ないエリアの交通安全・駅距離の問題——これらは志木市への移住前に正直に把握しておくべき課題だ。特に「信号機が少ない地域がある」という点は子育て世帯にとって重要な確認ポイントで、子どもの通学路の安全性は必ず現地で確認してほしい。

    まとめ

    志木市の住みやすさを各軸でまとめる。

    評価軸総評
    概要人口約7万5千人・面積9.05km²(埼玉県内2番目に小さい・第4位の人口密度)。舟運で栄えた歴史を持つコンパクトシティ。市民意識調査73.1%が「住み続けたい」(令和元年)
    交通市内唯一の鉄道駅・柳瀬川駅(準急停車)→池袋25分・渋谷35分・横浜60分。終電0時30分(池袋発)。志木駅(新座市)は始発で座れる。志木駅は新座市内に立地している点に注意
    治安犯罪率5.1件/千人(令和5年・県平均6.8を大きく下回る・60位/63)・交通事故1.38件(県平均2.30を大きく下回る)。「犯罪に強いまち」をスローガンに防犯活動が充実。信号機が少ないエリアの交通安全は注意
    自然世界でここだけのチョウショウインハタザクラ・いろは親水公園・秋ヶ瀬運動公園・3本の川の水辺環境
    買い物柳瀬川駅西口にサミット・ペアモール・各種行政施設が集積。日常生活はほぼ完結。大型SCは隣市活用が前提
    子育てこども医療費18歳年度末まで(小学生以上は市税完納要件あり)・令和7年度から全中学校区で小中一貫教育開始・独自学力調査・市費職員配置・教育サポートセンターのオンライン相談
    家賃住宅地地価248,286円/平方メートル(2024年・3年連続上昇・国土交通省)。新築戸建て3LDK約3,000万〜5,000万円。コンパクト市域ゆえ土地供給が限定的で価格は安定・上昇傾向
    総合「池袋25分の利便性・県内有数の低犯罪率・世界唯一の桜がある自然・小中一貫の教育力」。子育てファミリーと都内通勤者に特に向いたコンパクトな住みやすいまち

    志木市は「小さいけれど、詰まっている街」だ。面積9.05km²という小さな市域に、埼玉県内有数の低犯罪率・池袋25分の交通・世界でここだけの桜・小中一貫教育という4つの強みが詰まっている。

    「志木駅は新座市」「市役所は駅前でない」「信号機が少ないエリアがある」——これらのデメリットを理解したうえで「それでも住みたい」と感じるなら、志木市は都心近郊で最も安心して子育てができる街のひとつだ。春の花見シーズンに、世界でここだけのチョウショウインハタザクラを見に行ってみてほしい。

    ライター
    たけと

    兵庫県神戸市出身。都会の喧騒を離れ、たどり着いた新天地・蒲生(越谷市)で第二の人生を謳歌する元商社マン。 長野出身の妻、そして年子(0歳・1歳)の育児に奮闘しながら、越谷の心地よさを日々実感しています。満洲の餃子をこよなく愛する、自称・越谷の関西代表。

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