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    鳩山町の住みやすさは?幸福度全国1位・14年間交通死亡事故ゼロの治安と移住生活を解説

    「鳩山町って住みやすいの?電車がないって本当?幸福度全国1位の町に実際に住むとどんな生活になる?」

    埼玉県比企郡に位置する人口13,083人・6,084世帯の小さな町・鳩山町。「いい部屋ネット 街の幸福度自治体ランキング」で2021年・2022年ともに全国1位に選ばれ、大東建託の2025年最新調査でも「静かさ・治安」埼玉県1位を獲得した移住先だ。

    14年間「交通死亡事故」がゼロ(2009年2月2日以降・2023年時点)という記録を持ち、犯罪率も県内トップレベルの低さを誇る。町民の約7割が幸福と感じているという具体的なデータが、この町の暮らしの質を端的に示している。

    一方、正直なデメリットも把握しておく必要がある。

    「町内に鉄道路線がなく、車がないと生活が非常に不便」

    ——これが鳩山町への移住を検討する際に最初に理解すべき最重要ポイントだ。

    幸福度の高さと交通の不便さ、この両面をSAITAMAZINEが正直に解説する。

    鳩山町ってどんなところ?

    基本情報と「幸福度全国1位」の街

    人口13,083人・6,084世帯(令和5年7月1日時点)。埼玉県中央部・比企郡に属する小さな町だ。

    「いい部屋ネット 街の幸福度自治体ランキング」で2021年・2022年ともに全国1位に選ばれた。加えて大東建託「いい部屋ネット 街の住みここちランキング2025埼玉県版」(2025年5月14日発表・調査対象50,255名)でも「静かさ・治安」因子で埼玉県1位を獲得しており、複数の独立したランキングで高評価が続いている

    幸福度の高さの背景には、治安の良さ・自然豊かな環境・子育てのしやすさ・健康で長生きできるための活動があると役場は説明しており、町民の約7割が幸福と感じているというデータがその裏付けだ。

    3つのエリアで構成される多彩な顔を持つ町

    鳩山町は鳩山ニュータウン地区・亀井地区・今宿地区」の3エリアで構成されている。

    エリア特性
    鳩山ニュータウン地区ベッドタウンとして開発。隣の坂戸市・鶴ヶ島市へのアクセスが比較的良い整備されたエリア
    亀井地区比較的自然豊かで、日常生活の中で身近に自然を感じられるエリア。スクールバス運行あり
    今宿地区亀井地区同様に自然豊かで静かな住環境が広がるエリア

    「豊かな自然と共存した生活を送りたい人に向きの移住先」

    「自然豊かな環境の中で生活・子育てをしたい人にオススメの移住先」というのが鳩山町役場 政策財政課担当者の言葉だ。近隣市(坂戸市・東松山市・鶴ヶ島市・川越市)へのアクセスも比較的良く、県内の都市部への通勤・通学を考えている方にも対応できる立地になっている。隣の毛呂山町には県内でも大きな病院の一つ「埼玉医科大学病院」があるため、医療面の安心感も高い。

    治安

    「静かさ・治安」埼玉県1位(大東建託2025年最新データ)

    大東建託「いい部屋ネット 街の住みここちランキング2025埼玉県版」(2025年5月14日発表)において、静かさ・治安の1位は比企郡鳩山町という最新結果が発表されている。調査対象は50,255名という大規模調査で、信頼性の高いデータだ。

    2021年・2022年ともに幸福度全国1位に選ばれた背景にも治安の良さと子育てのしやすさがあり、役場取材でも「犯罪率も低く、その低さは県内でもトップレベル」と確認されている。

    14年間「交通死亡事故」がゼロ・継続日数も県内1位

    鳩山町の治安を最も象徴する事実が、交通事故での死亡件数が2009年2月2日以降、14年間ゼロ(2023年時点)という記録だ。交通死亡事故ゼロの継続日数は県内1位という記録も持っており、数字で示された安全性の高さは他の自治体にはなかなかない。

    「交通事故の件数や治安の良し悪しは子育て世帯にはとても重要。安心して暮らせる町づくりができている点が町民の幸福度が高い理由の一つ」とも語られる通り、治安の良さが住民の幸福感と直結している。

    小さな町ならではの地域コミュニティの強さ

    人口13,083人という小さな町のため、地域のつながりが深く顔見知りが多い環境が自然と形成されている。毎年11月3日に「はとやま祭」が開催され、多くの町民が集まる地域コミュニティのイベントが充実している。「豊かな自然に恵まれ、県内の都市部や東京へのアクセスも良い鳩山町は、自然の中で安心して暮らしたい方に最適な移住先」と役場は語る。

    交通アクセス

    デマンドタクシー「はとタク」(200円)という独自の移動手段

    町内に鉄道がない鳩山町だが、移動手段としてデマンドタクシー「はとタク」(乗合型・200円)が整備されている。「電車が通っていなくても困らないように整備されている」という役場の言葉がこの制度への力の入れようを示しており、路線バスと組み合わせることで最寄り駅である坂戸駅へのアクセスが可能だ。亀井地区では下校時の安全面を考慮してスクールバスを運行しており、子育て世帯への細やかな配慮も整っている。

    大宮駅まで1時間・池袋駅まで1時間という立地

    最寄り駅は隣の坂戸市にある坂戸駅で、町からバスで約20分の距離だ。

    区間所要時間
    鳩山町→坂戸駅バスで約20分
    坂戸駅→大宮駅電車で約1時間
    坂戸駅→池袋駅電車で約1時間

    近隣市(坂戸市・東松山市・鶴ヶ島市・川越市)への通勤者は車移動が主流だが、近隣都市や都内へ電車通勤している住民も実際に多い。

    正直なデメリット(交通の不便さ)

    鳩山町への移住前に最も正直に把握しておくべき課題が交通だ。「町内に鉄道路線はなく、電車を利用することができない。交通全般が不便なエリアのため、テレワーク・農業・自営業・車通勤の方に特に向いている地域」とされており、デマンドタクシー「はとタク」があるとはいえ、日常的な移動の主力は自家用車になる。車は必須と理解したうえで移住計画を立てることが成功の鍵だ。

    農村公園・おしゃもじ山公園・豊かな自然

    農村公園(安全な自然の遊び場)

    農村公園は季節を感じながら自然と触れあえる広大な公園で、地元の子育て世帯から支持されている。「園内はきれいに整備されており、車も入ってこないため安全に子どもたちを遊ばせられる」という点が特に評価されており、のびのびとした子育てを実現できる環境として知られている。おしゃもじ山公園も町内の自然豊かな公園として整備されている。

    3エリアの自然環境の違い

    亀井・今宿地区は比較的自然が豊かで、日常生活の中で身近に自然を感じられる環境だ。ニュータウン地区はベッドタウンとして開発されており、利便性と自然のバランスが取れたエリアになっている。自然の豊かさが生み出す静かな環境が「静かさ・治安の埼玉県1位」(大東建託2025年)という評価に直結している。

    気候と季節の特性

    夏はとても暑く湿度も高い高温多湿な気候で、冬は気温も低く空気も乾燥している。夏と冬の寒暖差が非常に大きいが鳩山町の気候的特徴だ。

    指標データ(気象庁)
    1月平均気温2.6℃
    8月平均気温26.3℃

    四季の移ろいが明確で自然の変化を肌で感じながら生活できる一方、移住前に「防寒対策・防暑対策・暖冷房費用」を生活コストとして計画に組み込んでおくことが重要だ。

    地球観測センター・南比企窯跡群・特産品

    地球観測センター(JAXA関連施設)と南比企窯跡群

    鳩山町には地球観測センターが立地する。宇宙・地球観測の研究施設が日常の町内にあるというユニークな立地は、鳩山町ならではの特徴だ。南比企窯跡群・復元古代窯」は国指定の史跡として整備された文化的スポットで、歴史的な遺産が身近にある暮らしを楽しめる。「鳩山町コミュニティ・マルシェ」は地域住民が集まる交流の場として機能している。

    鳩豆うどん・鳩まんじゅうなど地域固有の特産品

    鳩山町には地域固有のグルメ・特産品が充実している。

    特産品・スポット概要
    鳩豆うどん地元の特産品である豆を使ったうどん
    鳩まんじゅう鳩山町を代表する和菓子
    焼きドーナツ鳩山産黒大豆きなこ使用のヘルシーなスイーツ
    鳩山杏あんぱん地元の素材を使ったオリジナルパン
    ちょっくま鳩山町上熊井農産物直売所。地元の新鮮な農産物を直接購入できる

    子育て・教育環境

    こども医療費(18歳年度末まで)

    鳩山町のこども医療費支給制度は、鳩山町に住所がある高校修了前まで(18歳到達後最初の年度末まで)のこどもを対象に、保険診療による一部負担金を支給する。各種健康保険制度に加入していることが条件で、登録申請後に受給資格証が交付される。

    出典:鳩山町「こども医療費支給」

    待機児童ゼロ・オーストラリアとのオンライン国際交流

    待機児童ゼロで、働きながら子育てがしやすい環境が整っている。特筆すべきはオーストラリアの学校とオンラインでの国際交流を実施している点で、小さな町にいながら国際的な教育経験ができるのは鳩山町独自の強みだ。自然豊かな環境でのびのびと子育てができる点と待機児童ゼロという安心感が合わさって、子育て世帯に選ばれ続けている。

    スクールバスと学校環境

    亀井地区では下校時の安全面を考慮してスクールバスを運行しており、安全への配慮が細やかな教育環境として住民から評価されている

    施設数(令和5年8月時点)
    幼稚園1園
    保育園2園
    小学校3校
    中学校1校

    農村公園などの広大な自然の中で伸び伸びと遊べる環境・スクールバスによる安全な通学・国際交流という三拍子が、鳩山町の教育環境の充実を支えている。

    医療環境と埼玉医科大学病院

    隣の毛呂山町に埼玉医科大学病院(県内でも大きな病院の一つ)があるため、専門医療が必要な場合も安心できる環境だ。

    施設数(令和4年11月時点)
    一般診療所3か所
    病院1か所
    歯科6か所
    薬局3か所

    人口13,083人の小さな町のため医療機関の絶対数は少なく、大きな病院が必要な場合は毛呂山町・坂戸市・東松山市への移動が必要になる点は正直に把握しておきたい。

    移住支援・家賃・住まい

    家賃相場6.85万円と空き家バンク

    鳩山町の家賃相場は6.85万円(2023年8月時点)で、さいたま市の8.53万円と比べると1万円以上安い水準だ。比企郡全体の土地価格相場は10.1万円/坪で、都市部と比べて手頃な価格で広い土地・住宅を選べる。

    空き家バンク制度も整備されており、移住した方の中には実際に空き家バンクを利用したケースもある。予算を抑えながら自然の中での生活を実現したい移住者にとって、空き家バンクは有力な選択肢だ。

    移住相談窓口

    移住検討者向けに鳩山町役場・政策財政課が移住相談に対応している。お試し住宅などの移住支援は現時点(2023年)では行っていないが、毎年のはとやま祭(11月3日)に合わせて訪れることで町の雰囲気を実際に掴める。まずは祭りのタイミングで訪問してみるのが、鳩山町への移住を判断する最もリアルな方法だ。

    住んでいる人の声

    良い点

    実際に鳩山町に住む・移住した人たちの声を集めた。

    • 「幸福度全国1位・治安の良さを実感。14年間交通死亡事故がゼロという事実が子育て世帯として最も安心できるポイント」
    • 「町民の約7割が幸福と感じているというデータがあるほど。治安の良さ・自然豊かな環境・子育て支援の充実が幸福度を支えている」
    • 「農村公園はとても広く車も入ってこない。子どもたちが思う存分体を動かして遊べる。鳩山に移住して子育て環境の良さを実感している」
    • 「はとタク(200円)があるので電車がなくても近隣の施設へのアクセスに困らない。車があれば十分快適な生活ができる」

    気になる点

    率直なデメリットの声もある。

    • 「電車を利用することができず交通全般が不便なエリア。車がないと生活が厳しい。テレワーク・農業・自営業の方に特に向いている地域」
    • 「町内の医療機関の数が少ない。大きな病院は隣の毛呂山町・坂戸市まで行く必要がある場合がある」
    • 「夏はとても暑く冬は寒い。寒暖差が大きい気候のため防寒・防暑への準備が必要」
    • 「娯楽施設が少ない。ショッピングや外食は隣の坂戸市・川越市に出ることが多い」

    まとめ

    鳩山町の住みやすさを各軸でまとめる。

    評価軸総評
    概要人口13,083人・埼玉県比企郡。幸福度全国1位(2021・2022年)・静かさ・治安の埼玉県1位(大東建託2025年)・町民の約7割が幸福という圧倒的な実績を持つ移住先
    治安14年間交通死亡事故ゼロ(継続日数も県内1位)・犯罪率も県内トップレベルの低さ。「静かさ・治安」埼玉県1位(大東建託2025年・調査対象50,255名)
    交通町内に鉄道路線なし。最寄りは坂戸駅(バスで約20分)→大宮1時間・池袋1時間。デマンドタクシー「はとタク」(200円)が補完。車必須が最大のデメリット
    自然農村公園(車が入らない安全な公園)・おしゃもじ山公園・3エリア(ニュータウン・亀井・今宿)それぞれの自然の豊かさ。1月2.6℃・8月26.3℃の寒暖差が大きい気候
    観光・文化地球観測センター・南比企窯跡群(国指定史跡)・鳩豆うどん・鳩まんじゅう・焼きドーナツ・鳩山杏あんぱん・ちょっくま(農産物直売所)
    子育てこども医療費18歳年度末まで・待機児童ゼロ・オーストラリアとのオンライン国際交流・スクールバス(亀井地区)・幼稚園1・保育園2・小学校3・中学校1。隣の毛呂山町に埼玉医科大学病院
    家賃6.85万円(さいたま市8.53万円より1万円以上安い)・空き家バンクあり・比企郡の土地価格10.1万円/坪
    総合「幸福度全国1位・14年間交通死亡事故ゼロ・犯罪率県内最低クラス・子育て支援・自然環境」の5拍子が揃う。テレワーク・農業・自営業と安心した自然の中での子育てを求めるファミリーに特に向いた町

    鳩山町は「住んでいるからこそ分かる街」だ。幸福度全国1位・14年間交通死亡事故ゼロ・犯罪率県内最低クラス——これらの数字は、町民の「約7割が幸福と感じている」という体感と一致している。

    車必須・交通の不便さ・娯楽施設の少なさを正直に理解したうえで、自然の中での子育て・幸福度の高い静かな暮らし・圧倒的な治安の良さ——この組み合わせを求める移住者にとって、鳩山町は最高の答えになる。「まずははとやま祭(11月3日)に合わせて訪れ、町の雰囲気を体感してほしい」という役場のメッセージが最も正直な案内だ。

    ライター
    たけと

    兵庫県神戸市出身。都会の喧騒を離れ、たどり着いた新天地・蒲生(越谷市)で第二の人生を謳歌する元商社マン。 長野出身の妻、そして年子(0歳・1歳)の育児に奮闘しながら、越谷の心地よさを日々実感しています。満洲の餃子をこよなく愛する、自称・越谷の関西代表。

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