富士見市の住みやすさは?市内から富士山が見える街の治安・交通アクセス・子育て環境を徹底解説

「富士見市って住みやすいの?ふじみ野駅や鶴瀬駅に実際に住むとどんな生活になる?」
埼玉県南東部、首都30km圏に位置する人口約11万人のまち・富士見市。「市内から富士山がよく見えること」が市名の由来という個性的な街だ。東武東上線3駅(ふじみ野・みずほ台・鶴瀬)が立地し、ふじみ野駅から池袋まで急行で約26分・東急東横線直通で渋谷45分・横浜70分という利便性を持つ。
川越まで急行わずか5分という好立地でありながら、東武東上線エリア最大級の「ららぽーと富士見」・全国自治体初のミニ鉄道公園・縄文時代の貝塚・17の商店街という個性豊かなスポットが生活圏内にある。
一方、正直なデメリットも把握しておく必要がある。
「電車がよく止まる・他路線が使えない・上りの混雑・一部駅の駅前が寂しい」
——これらをSAITAMAZINEが正直に解説する。
富士見市ってどんなところ?

市名の由来と「市内から富士山が見える」という特別な環境
人口約11万人(2016年に11万人突破・以後微増)。埼玉県南東部・首都30km圏に位置する。
市名の由来は「富士山がよく見えることから」で、1956年に鶴瀬・水谷・南畑の三村が合併して「富士見村」となり1972年に「富士見市」へ受け継がれた。都市化が進んだ今も市内を流れる3本の川沿いのエリアを中心に富士山の秀麗な姿を臨むことができる。北は川越市とふじみ野市・東は荒川をへだててさいたま市・南は志木市・西は三芳町に接する、東京にほど近い立地だ。
農業・自然・17の商店街が共存するベッドタウン
農業が盛んなエリアもあり「彩のかがやき」「彩のきずな」などの銘柄の稲作・カブ・ほうれん草・トマト・イチゴ・ナシなどの栽培が盛んだ。市内には駅周辺をはじめ各地に特色ある商店街が17もあり、日常的な買い物の利便性は申し分ない。春の桜・夏の紫陽花や古代蓮・秋のコスモスなど花の名所が点在し、古くからの雑木林や河川流域を生かした公園も多数ある。
子育て世帯が多い・典型的なベッドタウン
人口構成では10代や30代世代が多い傾向にあり、子育て中の家庭が多く住むエリアだ。昼・夜間人口比率が70%台という典型的なベッドタウンで、東都心へのアクセス至便でありながら市内各所から富士山を望める環境のよさ・買い物の利便性の高さが住環境の特徴だ。
交通アクセス

東武東上線3駅(ふじみ野・みずほ台・鶴瀬)と池袋26〜30分
市内には東武東上線のふじみ野駅(急行停車)・みずほ台駅・鶴瀬駅の3駅がある。すべての駅から池袋まで30分以内でアクセス可能だ。
| 目的地 | 所要時間 |
|---|---|
| 池袋 | 約26分(急行・ふじみ野駅) |
| 新宿三丁目 | 約42分(東京メトロ副都心線直通) |
| 渋谷 | 約45分 |
| 有楽町 | 約53分(東京メトロ有楽町線直通) |
| 川越 | 急行で約5分 |
終日にわたって急行・快速と普通・準急の接続が行われるふじみ野駅がアクセスの中心だ。
東急東横線・横浜・東京ディズニーリゾートへ乗り換えなし
富士見市最大のアクセス上の強みが相互直通運転だ。東京メトロ副都心線経由で東急東横線・横浜高速みなとみらい線を利用すれば横浜まで約70分・元町・中華街まで約80分と、乗り換えなしで横浜中華街や東京ディズニーリゾートにも行きやすい。「タイミングさえ合えば乗り換えすら不要で渋谷・横浜まで行ける。この相互直通が富士見市の大きな魅力」と住民が語る通り、都心各方面への乗り換えなしアクセスは大きな強みだ。池袋まで30分と都心にアクセスしやすく、下りは10分ほどで川越に行くことができ観光地をご近所感覚で楽しむことができる。
羽田・成田空港リムジンバス・バス路線の充実
ふじみ野駅から羽田・成田の両空港への空港連絡バスも発着しており、出張や旅行の際の利便性が高い。ふじみ野駅からららぽーと富士見・イオン大井店などへの定期バスも発着しており、東武バスウエスト・ライフバスが路線バスを運行している。「駅から直行でららぽーとに行くことができるバスも本数が多くて良い」という住民の声がある。
正直なデメリット(電車が止まる・代替なし)
富士見市への移住前に最も正直に把握しておくべき課題が交通リスクだ。「電車がよく止まる。しかも他の路線も使えないので困る。東武東上線の1路線のみという脆弱性がデメリット」というのが住民の実態だ。「上りは混雑が激し目なのが残念。池袋方面の朝ラッシュは覚悟が必要」と語る住民も多い。
治安
公式データで見る治安
富士見市の治安を公式データで正確に確認しておこう。
| 指標 | データ |
|---|---|
| 刑法犯認知件数 | 874件(令和5年) |
| 人口1,000人当たり犯罪率 | 7.7件(埼玉県平均6.8件を上回る・63市区町村中11位) |
出典:埼玉県警察「刑法犯認知件数(警察署別・市町村別)」、埼玉県「市町村のすがた(安全・安心)」
犯罪率は埼玉県平均を上回っており、63市区町村中11位という水準だ。「物価が安い。商業施設が多い。道路があまり混まない。自然が豊か。閑静な住環境」という住民の体感と、統計上の数値の間には差がある点は正直に理解しておきたい。ファミリー層が多く地域の治安意識は高いが、移住前に現地の昼夜の環境を自分の目で確認することをすすめる。
寒暖差・駅前の寂しさという正直な注意点
「暑くて寒い(盆地地形に近い環境のため夏冬の寒暖差が大きい)。市役所が遠い」と語る住民がいる。「駅前が寂しい(鶴瀬駅など一部の駅は再開発が進まず駅前の商業施設が少ない)。再開発の速度が遅い」という不満も聞かれる。
ららぽーと富士見・17の商店街・買い物環境
ららぽーと富士見(東武東上線エリア最大級の大型商業施設)
市庁舎前にある東武東上線エリア最大級の大型商業施設「ららぽーと富士見」は、平日も休日のショッピングも市内で楽しめる充実した施設だ。「ららぽーとの最寄駅になったせいか駅前に飲食店や24時間営業のスーパーができたりと深夜に到着しても買い物できる場所が増えより一層住みやすい環境になった」という住民の声がある。「ららぽーとがあるので買い物に困ることがない。駐車場も無料なので車でのアクセスもしやすい。駅から直行バスも本数が多くて良い」と住民が評価する通り、生活利便性の核となっている。
ふじみ野駅周辺の商業施設(東西に大型施設)
| 場所 | 施設・特徴 |
|---|---|
| ふじみ野駅東口 | ふじみ野ナーレ(駅コンコース直結・東武ストア・ドラッグストア・TSUTAYA・美容室) |
| ふじみ野駅西口 | アイムプラザ(駅直結・薬局・歯科・内科等クリニック) |
| 西口徒歩5分 | トナリエふじみ野(食品スーパー・カフェ・ベーカリー・ドラッグストア・雑貨・100円ショップ) |
「池袋、新宿、渋谷、横浜へ一本で行けるのに物価が安い。商業施設が多い。道路があまり混まない」というのが住民の共通する評価だ。
17の商店街と地元コミュニティ
市内には特色ある商店街が17もあり、日常的な買い物の利便性は申し分ない。「鶴瀬駅周辺には居酒屋が多くカラオケもあるので娯楽は楽しめる。市役所や図書館などもあるのでたいていの用事はこなせる」と語る住民も多い。農業が盛んな地域のためカブ・ほうれん草・トマト・イチゴ・ナシなどの地元農産物を農産物直売所で入手できる環境も整っている。
水子貝塚公園・むさし野緑地公園・サイクリングコース

水子貝塚公園(縄文時代の貝塚と自然)
水子貝塚公園は縄文時代の貝塚遺跡をそのままの自然の形で保存した公園だ。大きな芝生広場に縄文貝塚が広がるユニークなスポットで、住んでいるからこそ気軽に縄文の遺跡を訪れられる——歴史と自然が共存した富士見市ならではの公園だ。
むさし野緑地公園(全国自治体初のミニ鉄道公園)
むさし野緑地公園は鶴瀬駅から徒歩7分ほどの場所にある。1980年に全国の自治体で初めて完成したミニ鉄道公園で、当時は専門業者もなく市職員がレールを敷いたという歴史がある。オープン以来40年以上にわたって運転会を実施しており、毎年4月から12月(8月を除く)の間・月1〜2回・日曜日に蒸気機関車・バッテリー駆動電車・エンジン車・ハイブリッドと多彩な車両が運行される。富士見市ミニ鉄道クラブと市の協働事業で、地元では親子2代にわたるファンも多い。
サイクリングコースと市内の自然スポット
サイクリングコースが整備されており、気分転換や運動不足解消に絶好のルートとして市民に利用されている。春の桜・夏の紫陽花や古代蓮・秋のコスモスなど花の名所が点在しており、水遊びスペースがある公園も充実している。市内を流れる3本の川沿いのエリアからは富士山の秀麗な姿を臨むことができ、晴れた日の富士山の眺望は市民の誇りとなっている。
子育て・教育環境
こども医療費(18歳年度末まで・令和6年4月〜拡大)
富士見市のこども医療費支給制度は、令和6年4月1日診療分から15歳年度末から18歳年度末までに対象年齢が拡大された。市内に住所を有し国民健康保険・社会保険等に加入している0歳〜18歳年度末までのこどもが対象だ。
埼玉県「地域子育て応援タウン」認定
富士見市は埼玉県の「地域子育て応援タウン」に認定されており子育て世代への支援が充実している。妊娠期から子育て期に至るまでの切れ目のない支援を確立しており、若い人が多く住む地域でもあり市が積極的に子育て支援に力を注いでいる。子育て支援の具体的な制度・給付金の詳細は富士見市公式サイトで確認することをすすめる。
公園・自然環境と子育て施設
「市役所や図書館などもあるので子育てはしやすい街。ファミリー層が多いイメージ」という住民の声がある通り、市内の公園が多数あり子どもが外で遊べる環境が充実している。水遊びスペース・お祭り・むさし野緑地公園のミニ鉄道など子ども向けのアクティビティが豊富で、10代・30代の人口が多く子育て世帯同士のコミュニティが形成されやすい環境だ。
家賃・不動産相場
3駅別の家賃傾向(ふじみ野>みずほ台・鶴瀬)
| 駅 | 家賃傾向 |
|---|---|
| ふじみ野駅周辺 | 急行停車・商業施設充実で市内3駅で最も需要が高く家賃がやや高め |
| みずほ台駅・鶴瀬駅周辺 | ふじみ野駅より家賃が安め。生活に必要な施設は揃っており家賃を抑えたいファミリーに向いている |
首都30km圏のコスパと物価の安さ
「物価が安い」という住民の声が多く、「池袋・新宿・渋谷・横浜へ一本で行けるのに物価が安い」というコスパの高さが住民に支持されている。都内と比べて安い家賃で広い部屋に住めるコスパが高い環境だ。不動産購入時は東武東上線の1路線リスク(止まった時に代替交通手段がない)を考慮した居住エリア選択を推奨する。
住んでいる人の声
良い点
実際に富士見市に住む・住んでいた人たちの声を集めた。
- 「物価が安い。商業施設が多い。道路があまり混まない。高速が近い。閑静。自然が豊か。電車が他路線に比べ混まない。池袋・新宿・渋谷・横浜へ一本で行ける」
- 「池袋まで30分と都心にアクセスしやすい。副都心線・有楽町線にも乗り入れがあるため横浜中華街や東京ディズニーリゾートにも行きやすい。下りは10分ほどで川越に行くことができ観光地をご近所感覚で楽しめる」
- 「市役所や図書館などもあるので子育てはしやすい街。ファミリー層が多いイメージ。ららぽーとがあるので買い物に困ることがない。駐車場も無料なので車でのアクセスもしやすい」
- 「市内各所から富士山が見える。晴れた日の富士山の眺望は住んでいる誇りになる」
- 「むさし野緑地公園の40年以上のミニ鉄道が地元の楽しみ。水子貝塚公園の縄文遺跡も気軽に訪れられる」
気になる点
率直なデメリットの声もある。
- 「電車がよく止まる(他の路線も使えない)。電車の本数が減った。地下鉄との連絡が悪い」
- 「上りは混雑が激し目なのが残念。朝のラッシュは覚悟が必要」
- 「駅前が寂しい(一部の駅)。再開発の速度が遅い。暑くて寒い(寒暖差が大きい)。市役所が遠い」
- 「犯罪率は埼玉県平均をやや上回る(令和5年・7.7件/千人)。引越し前の夜間現地確認を推奨する」
まとめ
富士見市の住みやすさを各軸でまとめる。
| 評価軸 | 総評 |
|---|---|
| 概要 | 人口約11万人・埼玉県南東部・首都30km圏。「市内から富士山が見える」ことから命名された街。東武東上線3駅(ふじみ野・みずほ台・鶴瀬)が立地する子育て世帯に人気のベッドタウン |
| 交通 | 東武東上線(ふじみ野駅・急行停車)→池袋26分。東急東横線・東京メトロ副都心線・有楽町線と相互直通で渋谷45分・横浜70分・ディズニーリゾート・横浜中華街まで乗り換えなし。川越まで急行5分。羽田・成田空港リムジンバスあり。「電車がよく止まる・他路線使えない」が東武東上線1路線の正直なデメリット |
| 治安 | 犯罪率7.7件/千人(令和5年・県平均6.8を上回る・11位/63)。統計上の数値と住民の体感に差がある。ファミリー層が多く地域の治安意識は高いが、移住前の現地確認を推奨。朝の上り電車の混雑と一部駅の駅前の寂しさは正直な注意点 |
| 買い物 | ららぽーと富士見(東武東上線エリア最大級・無料駐車場・直行バス)・ふじみ野駅東西の駅ビル・17の商店街・24時間スーパー。「物価が安い・商業施設が多い」という住民評価 |
| 自然・文化 | 水子貝塚公園(縄文時代の貝塚)・むさし野緑地公園(全国自治体初のミニ鉄道公園・40年以上の歴史)・サイクリングコース・富士山の眺望・農業(稲作・カブ・トマト・イチゴ) |
| 子育て | こども医療費18歳年度末まで(令和6年4月〜拡大)・埼玉県「地域子育て応援タウン」認定。妊娠期から育て期まで切れ目のない支援。10代・30代が多い子育て世帯の多い街 |
| 家賃 | 「物価が安い・コスパが高い」という住民評価。ふじみ野>みずほ台・鶴瀬という駅別の価格差。都内と比べてコスパが高い住環境 |
| 総合 | 「池袋26分・東急東横線直通・ディズニーリゾートまで乗り換えなし・ららぽーと・全国初のミニ鉄道公園・富士山の眺望・こども医療費18歳・子育て応援タウン認定」が揃う。東武東上線が止まった時の代替手段がない点を理解した上でファミリー・共働き世帯に向いた住みやすい街 |
富士見市は「住んでいるからこそ分かる街」だ。市内から見える富士山の眺望・40年以上の歴史を持つミニ鉄道公園・川越まで急行5分の生活感——これらが「日常」として広がる生活は、富士見市に住む人だけが持てる特権だ。
電車が止まると代替手段がない・上りの朝ラッシュという正直なデメリットを把握したうえで、「池袋26分・東急直通・ディズニーまで乗り換えなし・ららぽーと無料駐車場・こども医療費18歳・子育て応援タウン認定」
——この組み合わせに価値を感じるファミリー・共働き世帯にとって、富士見市は最高の選択肢になる。
兵庫県神戸市出身。都会の喧騒を離れ、たどり着いた新天地・蒲生(越谷市)で第二の人生を謳歌する元商社マン。 長野出身の妻、そして年子(0歳・1歳)の育児に奮闘しながら、越谷の心地よさを日々実感しています。満洲の餃子をこよなく愛する、自称・越谷の関西代表。