横瀬町の人口は?人口推移・年齢別割合・人口密度を解説

横瀬町は、埼玉県西部の秩父地域に位置し、武甲山や寺坂棚田、あしがくぼの氷柱など、豊かな自然と観光資源に恵まれた町です。西武秩父線や国道299号を利用して秩父市や県内外へ移動でき、近年は移住先や二地域居住の候補地としても注目されています。
一方で、横瀬町では人口減少や少子高齢化が進んでおり、若年層の流出や地域コミュニティ、生活インフラの維持が課題となっています。
この記事では、横瀬町の最新人口をはじめ、人口推移、年齢別割合、人口密度、地域別の人口分布、将来人口の見通しまで詳しく解説します。
横瀬町の人口統計から、町の現状と今後の可能性を確認していきましょう。
横瀬町の人口は何人?【最新人口統計】

横瀬町は埼玉県西部の秩父地域に位置する町で、武甲山をはじめとする豊かな自然環境に囲まれています。人口規模は埼玉県内でも小さい自治体の一つですが、秩父市に隣接し、西武秩父線や国道299号を利用できることから生活利便性も備えています。
ここでは、横瀬町の最新人口や男女比、人口割合、埼玉県内での順位について解説します。
横瀬町の総人口
横瀬町の総人口は7,391人※1で、埼玉県内では人口が少ない自治体に分類されます。近年は全国的な少子高齢化の影響を受け、人口は緩やかな減少傾向が続いています。
世帯数は約3,300世帯で、単身世帯や高齢者のみの世帯が増加していることから、人口減少ほど世帯数は急激には減っていません。住民基本台帳による最新の人口統計は毎月更新されており、町内の人口動向を確認できます。
男女比を見ると、男性が約3,770人、女性が約3,830人となっており、女性がわずかに多い人口構成です。これは高齢者人口の割合が高く、女性の平均寿命が長いことも影響しています。
※1: 下記ページより2026年7月度数字を引用
字別人口・年齢別人口 | 【公式】横瀬町ホームページ(埼玉県秩父郡)
横瀬町の人口割合
横瀬町の人口割合は、男性がおよそ49.6%、女性がおよそ50.4%となっており、男女比はほぼ均衡しています。大きな偏りはありませんが、高齢層では女性の割合がやや高い傾向が見られます。
外国人人口は埼玉県内の都市部と比較すると少なく、町全体に占める割合も低い水準です。一方で、近年は技能実習生や就労目的で居住する外国人も徐々に増えており、多文化共生への取り組みも進められています。
横瀬町は埼玉県で人口何位?
横瀬町は埼玉県63市町村の中で人口が61位と、小規模な自治体です。人口が横瀬町より少ない自治体は限られており、県内でも人口規模の小さい町として知られています。
近隣自治体と比較すると、秩父市は約5万5千人の人口を持ち、横瀬町より大きな行政・商業の中心地です。
一方、小鹿野町や皆野町も人口減少が続く自治体ですが、横瀬町と同様に秩父地域を構成する自治体として共通した課題を抱えています。
いずれも少子高齢化や若年層の流出への対応、移住・定住促進などを重点施策として進めています。
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横瀬町の人口推移~昔から現在までの変化~
横瀬町の人口は、1970年代から1990年代半ばにかけて増加した後、減少傾向へ転じています。西武秩父線の開通や秩父地域の産業発展によって人口が増えた時期もありましたが、近年は少子高齢化や若年層の町外流出が進み、人口減少が続いています。
一方で、人口に比べて世帯数の減少は緩やかであり、単身世帯や高齢者のみで暮らす世帯が増えていることがうかがえます。
横瀬町の人口推移
横瀬町の人口は、1970年時点では8,090人でした。その後は増加が続き、1975年には8,917人、1980年には9,511人、1985年には9,989人となっています。1990年には1万人を超える10,073人となり、1995年には10,194人まで増加しました。
しかし、1995年をピークに人口は減少へ転じています。2000年には9,782人、2005年には9,684人、2010年には9,039人となり、2015年には8,519人、2020年には7,979人まで減少しました。
2026年1月1日時点の住民基本台帳人口は7,502人であり、1995年のピーク時と比べると約2,700人、割合にすると約26%減っています。横瀬町の人口推移をグラフにすると、1970年代から1990年代までは緩やかに増加し、その後は一貫して減少する傾向が確認できます。
なぜ横瀬町の人口は変化した?
横瀬町の人口変化には、秩父地域全体の産業や交通環境の変化が関係しています。
1970年代から1990年代にかけては、隣接する秩父市を中心に一定の雇用が確保されていたほか、町内でも石灰石やセメント関連をはじめとする産業が地域経済を支えていました。
そのため、全国の山間部で人口流出が進むなかでも、横瀬町では一定期間にわたって人口が増加しました。
一方、産業構造は農業や林業を中心とした形から、製造業や観光業、サービス業を含む形へと変化しています。農林業の担い手が減少し、進学や就職の選択肢を求めて若い世代が秩父市や県南部、東京都内へ移るようになったことが、人口減少の一因です。
町内だけですべての雇用を確保することが難しくなり、町外へ通勤する人も多くなっています。
交通環境の変化も人口推移に影響しました。1969年に西武秩父線が開通し、横瀬駅と芦ヶ久保駅が設置されたことで、秩父市内だけでなく、飯能市や所沢市、東京都心方面への移動が便利になりました。
鉄道の開通は、1970年代以降の通勤・通学環境を改善し、横瀬町の人口増加や定住を支えた要因の一つと考えられます。
横瀬町の人口減少は続いている?
横瀬町では、現在も人口減少が続いています。2020年の国勢調査人口は7,979人でしたが、2026年1月1日時点では7,502人となっており、約5年間で470人以上減少しました。
横瀬町が公開している月別人口を見ても、出生数や転入者数より死亡数や転出者数が多くなる月があり、長期的な減少傾向は変わっていません。
人口減少の主な要因は、少子高齢化による自然減です。高齢者が多い横瀬町では、出生数より死亡数が多い状態が続きやすく、住民の転入と転出が同程度であっても人口が減少します。
さらに、進学や就職、結婚などをきっかけに若い世代が町外へ移ることで、子育て世代の人口も減り、将来の出生数がさらに少なくなる可能性があります。
今後は人口の増加だけを目標とするのではなく、移住・定住支援や子育て環境の充実、町内で働ける仕事の創出などを通じて、人口減少の速度を緩やかにすることが重要です。
横瀬町は都心から西武線でアクセスでき、清流や里山に囲まれた自然環境を持つため、テレワークを活用する移住者や、都市部と町を行き来する二地域居住者を呼び込める可能性があります。
横瀬町の人口密度は高い?低い?
横瀬町は、埼玉県内では人口密度が低い自治体です。町の総面積の大部分を山林が占めており、住宅や生活施設は横瀬駅周辺や国道299号沿線などの限られた平坦地に集まっています。
ただし、秩父地域の自治体と比較すると極端に低いわけではなく、交通利便性と自然環境のバランスが取れた地域といえるでしょう。
横瀬町の人口密度
横瀬町の総面積は49.49km²です。2026年1月1日時点の住民基本台帳人口7,502人を基準に計算すると、人口密度は1km²あたり約152人となります。
町域の80%以上が山林であるため、行政区域全体で計算した人口密度は低くなりますが、実際の居住地域では人口が比較的まとまっています。
埼玉県全体の人口密度は1km²あたり約1,900人であり、横瀬町は県平均を大幅に下回ります。県南部や県東部には東京のベッドタウンとして発展した人口密集地域が多いため、山間部を含む横瀬町との差が大きく表れています。
人口密度が高いエリア
横瀬町で人口が集まっているのは、横瀬駅周辺を中心とする横瀬地区です。
横瀬駅周辺には町役場や学校、商店、住宅地などが集まり、隣接する秩父市の中心部にも移動しやすいため、町内の生活拠点となっています。西武秩父線を利用すれば秩父市内だけでなく、飯能・所沢・池袋方面への移動も可能です。
国道299号沿線にも住宅や事業所、生活関連施設が点在しています。横瀬町は山地が多く、住宅を整備できる平坦地が限られることから、鉄道や幹線道路に近いエリアへ人口が集まりやすい構造です。
横瀬駅と芦ヶ久保駅の2駅が設置され、国道299号と西武秩父線が町内を東西に通っています。
人口密度から見る住みやすさ
横瀬町は人口密度が低く、都市部のような住宅の密集や交通混雑が少ないため、落ち着いた環境で暮らしやすい町です。清流や里山、武甲山などの自然を身近に感じられ、四季の変化を楽しみながら生活できます。横瀬町も、豊かな自然と都心へのアクセスを両立した「ちょうどいい住み心地」を町の魅力として紹介しています。
一方で、生活には自家用車が重要です。横瀬駅周辺や国道299号沿線では鉄道や路線バスを利用できますが、住宅地によっては買い物、通院、通勤などで車が必要になります。商業施設や医療機関の選択肢についても、隣接する秩父市を含めて考える必要があるでしょう。
人口密度の低さは生活利便性の面では課題になるものの、住宅のゆとりや静かな住環境、自然との近さにつながっています。
横瀬町は、徒歩だけで生活が完結する都市型の地域ではありませんが、車を利用でき、自然豊かな場所で落ち着いて暮らしたい人には適した町といえます。
横瀬町の人口を年齢別に分析
横瀬町の人口構成を見ると、65歳以上の高齢者が全体の3分の1を超える一方、14歳以下の子どもは1割を下回っています。埼玉県全体や全国と比較しても高齢化率が高く、少子高齢化が進んでいる町といえます。
ただし、町では医療費助成や入学祝い金、保育・教育環境の整備など、子育て世帯を支援する取り組みが行われています。
年齢別人口割合
2026年5月1日時点の横瀬町では、年少人口(0〜14歳)が9.4%、生産年齢人口(15〜64歳)が53.8%、老年人口(65歳以上)が36.8%となっています。
およそ3人に1人が65歳以上という構成で、埼玉県内でも高齢化が進んでいる自治体の一つです。子どもの割合が低い背景には、出生数の減少に加え、進学や就職を機に若い世代が町外へ転出する傾向があります。
また、生産年齢人口も年々減少しており、地域経済や産業、行政サービスを支える人材の確保が課題となっています。
一方、高齢者人口は長年町内で暮らしてきた世代が高齢期を迎えたことで割合が高まっており、医療・介護需要の増加や地域福祉の充実が今後さらに重要になると考えられます。
高齢化率は高い?
横瀬町の高齢化率は36.8%で、全国平均の約29.4%、埼玉県平均の約27.5%を大きく上回っています。東京都に近い県南部では子育て世帯や現役世代が多い一方、秩父地域では若年層の流出が続いているため、高齢者の割合が高くなる傾向があります。
横瀬町も例外ではなく、秩父市や皆野町、小鹿野町など周辺自治体と同様に、人口減少によって相対的に高齢化率が上昇しています。高齢化が進むことで、医療や介護、買い物支援、公共交通などの生活サービスへの需要は今後さらに高まることが予想されます。
そのため、高齢者が安心して暮らせる環境づくりと同時に、移住促進や子育て支援を通じて若い世代を呼び込み、人口構成のバランスを改善していくことが重要な課題となっています。
子育て世帯は多い?
横瀬町では14歳以下の人口割合が9.4%であることから、人口構成だけを見ると子育て世帯が多い町とはいえません。
しかし、町では子育てしやすい環境づくりに力を入れており、こども医療費助成や児童手当、就学援助、入学祝い金など、経済的負担を軽減する制度を整えています。
また、町内には保育所や認定こども園、横瀬小学校、横瀬中学校があり、行政と学校、地域が連携した子育て支援も行われています。
都市部のように教育施設や商業施設の選択肢は多くありませんが、自然に囲まれた落ち着いた環境の中で地域とのつながりを感じながら子育てできることは大きな魅力です。
横瀬町の人口分布~どの地域に人が多い?~
横瀬町の人口は、町内に均等に分布しているわけではありません。町域の多くを山林が占めているため、住宅は横瀬駅周辺や国道299号沿線など、交通の利便性が高く比較的平坦な地域に集中しています。
一方、山間部や中心部から離れた集落では、高齢化や世帯数の減少が進みやすく、地域によって人口分布に差が生じています。
横瀬町の都市計画でも、市街地の都市機能を維持しながら、周辺集落のコミュニティを確保する方針が示されています。
人口が多い地区
横瀬町で人口が多いと考えられるのは、横瀬駅周辺を含む横瀬地区の中心部です。
横瀬駅の周辺には町役場や学校、住宅、商店などが集まり、行政・教育・生活の中心地が形成されています。
西武秩父線を利用して秩父市内や飯能、所沢、池袋方面へ移動しやすいため、通勤や通学の利便性を重視する住民にも暮らしやすい地域です。
また、山間部と比べて平坦地が多く、住宅を建てやすいことも人口が集中する理由の一つです。芦ヶ久保周辺にも駅や国道299号に沿って集落がありますが、居住可能な土地が限られるため、横瀬駅周辺ほど大きな人口集積はみられません。
人口が比較的維持されている地域
人口が比較的維持されやすいのは、横瀬駅周辺の住宅地や国道299号などの幹線道路沿線です。
これらの地域では鉄道や自動車を利用しやすく、秩父市内への通勤・通学、買い物、通院などの日常生活を送りやすい環境があります。町役場や学校、医療・福祉施設、商店に近いことも、高齢者や子育て世帯が住み続けやすい理由です。
ただし、町全体では人口減少が続いているため、駅周辺や幹線道路沿いでも人口が増加しているとは限りません。
今後は、生活利便施設が集まる地域に一定の人口を維持し、移住者や子育て世帯の受け皿として住宅環境を整えることが求められます。
人口減少が進む地域
人口減少が進みやすいのは、駅や幹線道路から離れた山間部や小規模な集落です。
こうした地域では住宅が点在し、買い物や通院、公共交通の利用に不便を感じやすいため、若年層や子育て世帯が町外へ転出しやすい傾向があります。高齢化が進んだ集落では、死亡や施設入所をきっかけに世帯そのものがなくなり、地域活動や防災、見守り、道路・水路の管理を担う人材も不足しやすくなります。
また、相続後に使われない住宅が増えれば、空き家問題も深刻化する可能性があります。今後は空き家の活用や移住者の受け入れ、交通・買い物支援を進め、周辺集落にも新しい人の流れを生み出すことが重要です。
横瀬町の人口統計から見る今後の将来性
横瀬町では今後も人口減少と高齢化が進むと予測されており、人口規模だけを見れば厳しい状況が続く可能性があります。
今後の将来性は、人口を単純に増やせるかではなく、移住者や関係人口を呼び込みながら、生活サービスや地域コミュニティを維持できるかに左右されるでしょう。
横瀬町の人口は今後どうなる?
将来人口推計では、横瀬町の人口は2020年から2050年にかけて減少を続けると見込まれています。
少子高齢化に加え、進学や就職をきっかけとした若年層の転出が続くため、短期間で人口が増加へ転じる可能性は高くありません。
一方、町では移住・定住促進サイトや空き家バンク、住宅取得支援、移住支援金などを通じて、新しい住民の受け入れを進めています。
都心から鉄道でアクセスできることや、コワーキングスペースを利用できることから、テレワークや二地域居住との相性も良好です。
今後は横瀬駅周辺など生活利便性の高い地域を中心に、空き家を住宅や仕事場として活用し、人口減少の速度を緩やかにすることが求められます。
横瀬町の課題
横瀬町の主な課題は、少子高齢化、若年人口の流出、地域コミュニティと生活インフラの維持です。若い世代が進学や就職を機に町外へ移ることで、地域の働き手や子育て世帯が減少し、将来の出生数にも影響します。
また、住民の減少によって、自治会活動や祭り、防災、高齢者の見守り、道路や水路の管理を担う人材も不足しやすくなります。駅から離れた地域では自家用車への依存度が高く、高齢者の通院や買い物を支える交通手段の確保も重要です。
今後は横瀬駅周辺に生活機能を集めながら、鉄道やバス、乗合交通などで周辺集落と結び、限られた財源でも暮らしを維持できる仕組みを整える必要があります。
横瀬町は住みやすい街なのか
横瀬町は、都市部の利便性よりも自然に近い静かな暮らしを重視する人に向いている町です。武甲山や寺坂棚田、清流などの自然が身近にあり、住宅の密集や交通混雑も比較的少ないため、落ち着いた生活を送りやすい環境があります。
横瀬駅と芦ヶ久保駅から西武秩父線を利用でき、テレワークと週数回の出社を組み合わせる働き方にも適しています。
また、移住支援金や住宅取得支援、空き家バンクなどの制度も整えられています。一方、買い物や通院では自家用車が必要になる場面が多く、商業施設や教育施設の選択肢は都市部ほど多くありません。
自然や地域とのつながりを重視する家庭には、住みやすさを感じやすい町といえるでしょう。
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まとめ
横瀬町は、埼玉県西部の秩父地域に位置し、武甲山をはじめとする山々や清流、田園風景など、豊かな自然に囲まれた町です。
西武秩父線の横瀬駅・芦ヶ久保駅や国道299号によって秩父市と生活圏を共有しており、通勤・通学だけでなく、観光や移住の候補地としても注目されています。
人口統計から見ると、横瀬町の将来性は人口を単純に増やすことだけではなく、自然環境や都心からのアクセス、観光資源、移住支援を活用し、移住者や二地域居住者、関係人口を増やせるかに左右されます。
既存住民が安心して暮らせる環境を守りながら、新しい人の流れを地域コミュニティや産業の活性化につなげることが、持続可能なまちづくりの鍵となるでしょう。

X(旧: Twitter): @webkirin
1993年越谷生まれ。埼玉県越谷市を拠点に活動するWebマーケター。
普段は越谷市のデジタルマーケティングカンパニーCOUNTER株式会社を経営。「ローカルから最先端」というテーマを持ち活動中。データ分析と越谷への愛情は半端ないマーケティングオタク。