久喜市の住みやすさは?4エリアの特徴・治安・子育て・家賃相場を徹底解説

「久喜市って住みやすいの?エリアによって違うって聞いたけど」
埼玉県東北部に位置する久喜市は、2010年に旧久喜市・旧菖蒲町・旧栗橋町・旧鷲宮町が合併して誕生した人口約15万人の市だ。3路線・5駅が走り、県内最大級のモラージュ菖蒲をはじめ5つの大型ショッピングセンターが市内に揃う。
日経グループの「共働き子育てしやすい街ランキング」では埼玉県内1位・全国18位(148自治体中)を獲得しており、東武鉄道の特急を通勤・通学で利用する者への補助金(年額最大12万円)など独自の支援制度も充実している。「鷲宮神社」は関東最古の大社であり、アニメ「らき☆すた」の聖地としても全国的な知名度を持つ。
SAITAMAZINEが4エリアの個性の違い・交通・治安・買い物・自然・文化・子育て・家賃の各軸で久喜市の住みやすさを徹底解説する。
「東武特急券補助金」
「水害リスクという正直なデメリット」
「ゴミ分別が厳しいという正直な声」
「4エリアの対比」
まで網羅した。
久喜市ってどんなところ?

基本情報と4地区の成り立ち
久喜市は埼玉県東北部に位置し、面積82.41km²・人口150,807人・世帯71,058(令和7年1月)の市だ。2010年3月に旧久喜市・旧菖蒲町・旧栗橋町・旧鷲宮町が合併して現在の久喜市が誕生した。
「大きすぎず小さすぎず」の人口15万人規模という点は、行政サービスが行き届きやすいバランスの良いサイズ感だ。ただし合併から15年が経過した今も、4つのエリアがそれぞれ異なる個性を持つ「多層構造の街」として機能しており、どのエリアに住むかが生活満足度を大きく左右する。
4つのエリアの個性
久喜市の住みやすさを理解するうえで最も重要なのが、4エリアの個性の違いだ。
| エリア | 特徴 |
|---|---|
| 久喜エリア(久喜駅周辺) | 生活利便(買い物・飲食・通勤)がまとまる市の「核」。JR・東武の2路線が交差する。駅前の再開発が進行中 |
| 鷲宮エリア | 鷲宮神社・アリオ鷲宮・アニメ聖地など文化・観光の顔を持つ。地域コミュニティが強く落ち着いた住宅街 |
| 菖蒲エリア | モラージュ菖蒲・あやめ公園・ゆとりある区画の「郊外ファミリー」の顔。自然と買い物が共存する |
| 栗橋エリア | 利根川・水辺・カインズモール。広さとゆとりを求める世帯に向く。価格帯が市内で最も抑えめ |
「どのエリアに住むか」によって、生活スタイル・通勤のしやすさ・家賃水準のすべてが変わる。久喜市への引越しを検討する際は、「久喜市全体」ではなく「どのエリアに住むか」から考えることが重要だ。
「共働き子育てしやすい街ランキング」埼玉県内1位
久喜市が全国的な評価を受けているのが、日経グループの「共働き子育てしやすい街ランキング」での結果だ。148自治体中全国18位・埼玉県内1位という順位を獲得している。
「保育園への入りやすさ」「学童保育の整備」「子育て・教育費の支援」などの項目で高評価を受けており、「通勤も子育ても欲張れる街。3点がきっちり噛み合っているタイプの街」という評価がこのランキングの内実を端的に表している。
交通アクセス

3路線・5駅という稀な交通インフラ
久喜市の交通インフラは人口15万人規模の市として非常に充実している。JR宇都宮線(東北本線)・湘南新宿ライン・上野東京ライン、東武伊勢崎線、東武日光線の3路線が市内を走り、久喜駅・東鷲宮駅・栗橋駅・鷲宮駅・南栗橋駅の市内5駅が各エリアを支えている。
久喜駅の1日乗降人員は47,150人(2024年度)と、埼玉県北東部の交通拠点として機能している。
久喜駅の路線接続力(乗り換え強者)
久喜駅は「乗り換えが強い」駅だ。
| 目的地 | 所要時間 |
|---|---|
| 大宮 | 約19〜22分(JR宇都宮線) |
| 池袋 | 約40分(湘南新宿ライン) |
| 新宿 | 約49分(湘南新宿ライン) |
| 東京 | 約1時間(JR上野東京ライン) |
| 北千住 | 急行で約44分(東武伊勢崎線・東京メトロ半蔵門線・東急田園都市線に直通) |
「埼玉の北東部なのに、東京方面へ「線が太い」」という評価が示すように、複数路線の接続力が久喜市の最大の強みのひとつだ。JR・東武の両路線が使えることで、勤務先の方向によって路線を使い分けられる。
座って通勤できる駅の選び方
久喜市への移住を検討する際に、通勤者が知っておくべき重要な情報がある。「栗橋駅・東鷲宮駅からであれば座っていける(始発または空いた電車に乗れる)ので、都内通勤者は家を買う場所をしっかり選ぶこと」という点だ。
「朝のラッシュはグリーン車、時間をずらせば普通車でも座っていられる。テレワークと組み合わせれば通勤時間は気にならない」という住民の声が示すように、居住駅・通勤スタイルの工夫次第で快適な通勤が実現できる。
さらに久喜市には東武鉄道の特急を通勤・通学で利用する者への通勤通学者特急券購入費補助金(年額最大12万円)がある。他の記事がほとんど触れていないこの制度は、特急通勤を検討している人にとって大きな後押しになる情報だ。詳細・申請方法は久喜市公式サイトで確認してほしい。
車・バスと高速道路
車を持っている人にとっても久喜市のアクセスは良好だ。圏央道インターチェンジが近く、各地への広域移動がスムーズになっている。「国道沿いにショッピングモールがあり車でのアクセスは便利」という声がある一方、通勤ラッシュ時は混雑するエリアもある点は把握しておきたい。久喜駅の東口・西口にはバス停と駐輪場が整備されており、駅から離れた住民の交通手段を補完している。
治安
公式データで見る治安
久喜市の治安を公式データで正確に確認しておこう。
| 指標 | データ |
|---|---|
| 刑法犯認知件数 | 946件(令和5年) |
| 人口1,000人当たり犯罪率 | 6.4件(埼玉県平均6.8件を下回る) |
| 県内の位置づけ | 63市区町村中27位(高い方から)・県平均以下の水準 |
| 交通事故発生率 | 2.62件/千人・396件(令和5年・県平均2.30を上回る・14位/高い方から) |
出典:埼玉県警察「刑法犯認知件数(警察署別・市町村別)」、埼玉県「市町村のすがた(安全・安心)」
刑法犯の犯罪率は県平均を下回り、良好な水準だ。一方で交通事故発生率は県平均を上回っており、国道沿いや商業施設周辺では運転・歩行時の注意が必要だ。
「良くもなく悪くもなく。久喜駅周辺では大きな事件の話は聞かない」という住民の声(2025年12月)が示すように、治安は全体的に落ち着いた水準だ。「久喜周辺は犯罪件数がとても少なく、治安の良いのどかな地域」という評価もあり、体感治安は概ね良好だ。
エリア別の注意点
久喜市内でもエリアによって体感治安に差がある。「治安は一部地域以外はいい方で、普通の住宅街といった感じ。治安に一部悪い場所があるのでしっかり下調べを」という住民の声がある。「不審者による声かけや、ひったくりなども多々あるため、個々の防犯意識が重要」という点は把握しておきたい。物件を選ぶ際は夜間の雰囲気を確認するためにも、昼夜両方の時間帯に現地を訪れることをすすめる。
水害リスクという正直なデメリット
競合記事が詳しく扱っていない重要なデメリットを正直に記載する。久喜市は利根川流域に位置するエリアがあり、水害リスクが存在する。
「水害のリスクがある。市内でもリスクの軽重があるため、事前の調査・対策は必須」という住民の声がある(2025年12月)。「大型台風が上陸した時の利根川氾濫の危機の際は、東鷲宮周辺も避難指示が出た。川の氾濫が多い昨今、この地域での平屋住宅は要注意かもしれない」という具体的な事例も報告されている。
居住エリアを検討する際は必ず久喜市のハザードマップで水害リスクを確認することを強く推奨する。エリアによって安全性に大きな差があるため、「久喜市全体の水害リスク」ではなく「選んだエリアの水害リスク」を個別に確認してほしい。
買い物・商業施設(5大SC)
モラージュ菖蒲(県内最大級)とアリオ鷲宮
久喜市の商業環境の核がモラージュ菖蒲だ。埼玉県内最大級の複合商業施設で、「歩くのが嫌になるくらい広い。初めての方は驚くこと間違いなし」という住民の声がその規模を端的に表している。
鷲宮エリアにはアリオ鷲宮(イトーヨーカドー系)が立地し、ユニクロ・無印良品・ロフトなどの人気ショップが集まっている。「とにかく、ショッピングに困ることはない」というのが久喜市民の共通認識だ。
カインズモール・ベイシア・イオンスタイル南栗橋
さらに栗橋地区にはカインズモール・ベイシアが立地し、2022年には新たにイオンスタイル南栗橋もオープンした。「久喜市には県内最大級のモラージュ菖蒲をはじめ、5つの複合商業施設がある」という状況は、人口15万人規模の市としては際立った商業環境の充実ぶりだ。
「ショッピングモールや全国チェーンのお店が一通りあるので、生活に困ることはない」という住民の声が、この5大SCの存在価値を示している。
久喜駅周辺と正直なデメリット
ただし正直なデメリットも伝える。「人口が多い割に駅前は寂れた雰囲気がありお店も少なめ。そのため、車を持っていないと住むには不便」という声がある。5大SCはいずれも車でのアクセスが前提の立地で、電車のみで生活する場合は駅周辺のスーパー・コンビニ・ドラッグストアが中心になる。
また「夜遅くまで開いている飲食店・居酒屋が少ない。仕事で遅くなったときはコンビニに頼りがち」という声もある。夜の外食選択肢の少なさは、久喜市を検討するうえで事前に把握しておくべきデメリットだ。
自然・公園・花の名所

コスモスふれあいロードと清久さくら通り
久喜市には花の名所が点在している。「コスモスふれあいロード」はランニングコースとして人気の名所で、秋になると一面のコスモスが走る人を出迎える。「清久さくら通り」は春の桜の名所として市民に親しまれており、花見シーズンには多くの家族連れが訪れる。
「花の名所がたくさんあり、花の見頃に応じてブルーフェスティバルなどお花をテーマにしたお祭りも開催される」という住民の声が示すように、花と季節のイベントが久喜市の自然生活を豊かにしている。
あやめ・ラベンダーのブルーフェスティバルと菖蒲エリアの自然
菖蒲エリアで毎年開催される「あやめ・ラベンダーのブルーフェスティバル」は、青い花の絨毯が広がる季節のフォトスポットとして人気が高い。菖蒲エリアは公園やゆとりある区画が多く、自然の中で子どもをのびのびと育てられる環境が整っている。
「わしのみやコスモスフェスタ」「豊田ふるさと祭り」など地区ごとのコミュニティイベントも豊富で、地域のつながりを大切にする文化が根付いている。
大小多数の公園と水辺環境
「久喜市には大小問わずたくさんの公園があり、小さなお子様がいるご家族には週末を楽しめる場所がある」。「大人のためのストレッチ遊具なども設置している公園もあり、ちょっとした運動にも適している」という点は、子育て世代だけでなく幅広い世代にとってのメリットだ。
栗橋エリアは利根川沿いの水辺環境が広がり、河川敷での散歩・サイクリング・アウトドアが楽しめる。ゆとりある広さと水辺の自然を重視する世帯にとって、栗橋エリアは特に魅力的な選択肢だ。
鷲宮神社・提灯祭り・文化

鷲宮神社(関東最古の大社・らき☆すたの聖地)
久喜市の文化の核となるのが鷲宮神社だ。「関東最古の大社、お酉さまの本社」と云われ、鎌倉時代の歴史書「吾妻鏡」に度々登場する格式ある神社だ。
全国的な知名度を持つもうひとつの理由が、アニメ「らき☆すた」の聖地であることだ。作品に登場する神社のモデルとして知られ、正月の初詣には全国からアニメファンと参拝客が集まり周辺が大変混雑する。「関東最古の大社が生活圏にある」という環境は、久喜市・鷲宮エリアに住む人だけが日常として享受できる特権だ。
鷲宮催馬楽神楽(国の重要無形民俗文化財)
鷲宮神社で受け継がれる「鷲宮催馬楽神楽」は、国の重要無形民俗文化財に指定されている。「関東神楽の源流と言われ江戸の里神楽の基礎を形成した」と評される由緒ある伝統芸能で、住んでいるからこそ毎年間近で見られる格式ある伝統芸能という体験は、都心では絶対に得られない価値だ。
久喜提灯祭り「天王様」(230年の歴史)
毎年7月に開催される久喜の提灯祭り「天王様」は、230年以上の歴史を誇る市の名物イベントだ。7町内から7台の山車が繰り出され、昼は神話を題材にした山車が、夜は色鮮やかな提灯を付けた提燈山車が町内を走り回る。
「久喜市と言えばコレという名物がない」という住民の正直な声もあるなかで、提灯祭りは地域の人々が誇れる230年の歴史行事として機能している。「久喜市菖蒲産業祭」「くりはし夏祭り」「鷲宮の八坂祭」など地区ごとの夏祭りも市全体を盛り上げる。
子育て・教育環境
「共働き子育てしやすい街ランキング」の内容
久喜市が全国18位・埼玉県内1位を獲得した「共働き子育てしやすい街ランキング」(日経グループ)の評価内容を確認する。「保育園への入りやすさ」「学童保育の整備」が特に高評価を受けており、共働き世帯の最大の不安である「保育所に入れるか」「放課後の学童が確保できるか」の両方に対応している。
「保育所や公園が多いので子育てをしやすい」という子育て世代の声が複数あり、ランキングの評価が実感として裏付けられている。
こども医療費と支援制度
久喜市の子育て支援制度の中核となるのがこども医療費助成だ。
| 制度 | 内容 |
|---|---|
| こども医療費助成 | 入院・通院ともに18歳年度末まで対象 |
| 通勤通学者特急券購入費補助金 | 東武鉄道の特急を通勤・通学で利用する者に年額最大12万円補助 |
| 空き家バンク制度 | 空き家の売買・賃貸を希望する所有者と利用希望者をマッチング |
出典:久喜市「子ども医療費」
通勤通学者特急券購入費補助金は、通勤の負担を軽減することで子育てとの両立を後押しするという意味で実質的な子育て支援になっている。年額最大12万円の補助は月換算で最大1万円に相当し、特急通勤のコストをほぼカバーできる水準だ。
正直なデメリット
子育て環境の正直な課題も記載する。「産婦人科がないのが致命的。また、幼稚園も私立しかほぼない。市立幼稚園は駅から車で15分」という声があり、出産を控えた世帯は近隣市の産婦人科も含めた受診先の確保を事前に検討する必要がある。
また「久喜市はゴミの分別にかなり厳しい。引っ越してきた人はここは厳しいので注意して」という住民の声もある。市外から転入する際は、ゴミ分別ルールを事前に久喜市のウェブサイトで確認しておくことをすすめる。
家賃・不動産相場
賃貸の家賃相場(駅別比較)
久喜市内でも駅によって家賃水準に差がある。
| 駅 | 家賃目安 |
|---|---|
| 久喜駅周辺 | 平均約5.45万円 |
| 南栗橋駅周辺 | 約5.4万円 |
| 東鷲宮駅周辺 | 約5.3万円 |
| 鷲宮駅周辺 | 約5.2万円 |
| 栗橋駅周辺 | 約5.03万円(最安値) |
| 1LDK | 5.85万円前後 |
「家賃と土地が安いこと。アパートや家の購入を検討する際に、築浅のアパートや建売りが多くあり、若いファミリーにおすすめ」という住民の声が示す通り、都内通勤圏としてはコストパフォーマンスが高い水準だ。
土地・戸建ての相場感
戸建て・土地の相場も駅・エリアによって大きく異なる。
| 指標 | 水準 |
|---|---|
| 土地価格(全体平均) | 18.6万円/坪 |
| 低層住居専用地域 | 28.7万円/坪 |
| 駅徒歩10分前後 | 40万円/坪超 |
| 標準地地価 | 67,100円/㎡(令和7年1月1日) |
| 新築戸建(久喜駅周辺) | 3,000万円台 |
| 新築戸建(栗橋駅周辺) | 2,000万円台 |
同じ久喜市内でも、久喜駅周辺と栗橋駅周辺で新築戸建て相場に1,000万円の差がある。「都内通勤圏エリアとして比較的安い家賃・土地相場。場所によっては広大な宅地も手に入れることができる」という評価が、栗橋エリアが選ばれる理由だ。
賢い物件選びの考え方
久喜市の物件選びは「目的別にエリアを選ぶ」ことが重要だ。
| ライフスタイル | おすすめエリア |
|---|---|
| 20〜30代共働き(通勤重視) | 久喜駅・東鷲宮駅など駅距離を優先。3路線の乗り換え利便性を最大限活かす |
| 30〜40代ファミリー(広さ・教育・車) | 菖蒲・栗橋方面で土地の広さと駐車2台を確保。価格帯が抑えめでゆとりある住まいが実現できる |
「駅距離×土地の広さ×新しさ」のバランスを目的別に最適化することが、久喜市での物件選びの基本戦略だ。
住んでいる人の声
良い点
実際に久喜市に住む人たちの声を集めた。
- 「2路線利用可能、都内へも座って通勤可能。テレワークと組み合わせれば通勤時間は気にならない。高速道路のインターが近い」(2025年12月)
- 「電車一本で都内まで行けて便利。ショッピングモールが多いので生活に必要なものを一式揃えられる」
- 「JR線・東武線の2路線。横浜まで1本で行けるからよい」
- 「保育所や公園が多いので子育てをしやすい」
- 「家賃と土地が安い。築浅のアパートや建売りが多く若いファミリーにおすすめ」
交通の利便性・5大SCの商業充実度・子育て支援・低コストな住環境——この四点が久喜市の居住者満足度を支えている共通項だ。
気になる点
率直な不満の声もある。
- 「街の開発の方向性が見えない。久喜市と言えばコレという名物がない」(2025年12月)
- 「水害のリスクがある。事前の調査・対策は必須」(2025年12月)
- 「夜遅くまで開いている飲食店・居酒屋が少ない。コンビニに頼りがち」
- 「ゴミの分別がかなり厳しい。引っ越してきた人は注意」
- 「産婦人科がないのが致命的。市立幼稚園は駅から車で15分で不便」
- 「人口が多い割に駅前は寂れた雰囲気がありお店も少なめ。車がないと不便」
水害リスク・夜の外食の少なさ・産婦人科の不在・ゴミ分別の厳しさ——これらは久喜市への移住前に必ず確認しておくべき正直な課題だ。特に水害リスクはエリアによって大きく異なるため、居住前にハザードマップで確認することを改めて推奨する。
まとめ
久喜市の住みやすさを各軸でまとめる。
| 評価軸 | 総評 |
|---|---|
| 概要 | 人口約15万人・2010年合併の4エリア(久喜・鷲宮・菖蒲・栗橋)。「共働き子育てしやすい街ランキング」埼玉県内1位 |
| 交通 | 3路線(JR宇都宮線・東武伊勢崎線・東武日光線)・市内5駅。久喜駅から大宮約22分・池袋約40分・東京約1時間。通勤通学者特急券補助金(年額最大12万円)が使える |
| 治安 | 犯罪率6.4件(令和5年・県平均6.8を下回る)。体感治安は良好。水害リスク(利根川・東鷲宮周辺)は事前のハザードマップ確認が必須 |
| 交通事故 | 2.62件/千人(令和5年・県平均2.30を上回る・14位/高い方から)。幹線道路・商業施設周辺での注意が必要 |
| 買い物 | モラージュ菖蒲(県内最大級)・アリオ鷲宮・カインズモール・ベイシア・イオンスタイル南栗橋と市内に5つの大型SC |
| 自然 | コスモスふれあいロード・清久さくら通り・あやめ・ラベンダーのブルーフェスティバル・多数の公園 |
| 文化 | 鷲宮神社(関東最古の大社・らき☆すたの聖地)・鷲宮催馬楽神楽(国の重要無形民俗文化財)・久喜提灯祭り「天王様」(230年の歴史) |
| 子育て | 18歳まで医療費助成・共働き子育て全国18位・通勤通学者特急券補助・空き家バンク制度 |
| 家賃 | 久喜駅平均5.45万円・栗橋駅5.03万円。新築戸建て2,000万〜3,000万円台と都内通勤圏でコスパが高い |
| 総合 | 通勤・子育て・生活利便・自然のバランスが取れた、ファミリー・共働き世代に向きの住みやすい街 |
久喜市は「4エリアを自分で選ぶ」街だ。通勤重視なら久喜駅周辺、広さと自然を重視するなら菖蒲・栗橋、文化と落ち着きを重視するなら鷲宮——同じ久喜市内で複数の「正解」が用意されている。
水害リスク・ゴミ分別の厳しさ・産婦人科の不在という課題を事前に把握したうえで、「自分に合うエリアはどこか」を4エリアの中から選ぶことが、久喜市での満足度の高い暮らしへの入り口だ。まずは久喜市のハザードマップと移住支援制度を確認することから始めてほしい。
兵庫県神戸市出身。都会の喧騒を離れ、たどり着いた新天地・蒲生(越谷市)で第二の人生を謳歌する元商社マン。 長野出身の妻、そして年子(0歳・1歳)の育児に奮闘しながら、越谷の心地よさを日々実感しています。満洲の餃子をこよなく愛する、自称・越谷の関西代表。