本庄市の住みやすさは?住みよさランキング埼玉3位・2路線交通アクセス・治安データの解説

「本庄市って住みやすいの?住みよさランキング埼玉3位って本当?2つの駅が離れているって本当に不便?治安は?」
埼玉県北西部、群馬県との県境に位置する人口77,412人のまち・本庄市。東洋経済新報社「住みよさランキング2023」で埼玉県内第3位・全国第139位を獲得した実績を持つ。JR高崎線(本庄駅)と上越北陸新幹線(本庄早稲田駅)の2路線2駅が立地し、かつて「中山街道最大の宿場町」だった歴史と近代工業・農業が共存する街だ。
一方、正直に把握しておくべき事実がある。「本庄駅と本庄早稲田駅は3km弱も離れている」「統計上の犯罪率は埼玉県平均より高い」「百貨店・総合スーパーは0店」
——これらをSAITAMAZINEが正直に解説する。
本庄市ってどんなところ?

「中山街道最大の宿場町」から現代のベッドタウンへ
人口77,412人(2023年8月1日時点)。埼玉県北西部・群馬県との県境に位置する。かつて中山街道最大の宿場町だった埼玉県本庄市は、現在は首都圏のベッドタウンとして栄えている。2006年1月10日に旧本庄市と旧児玉町が合併して誕生した市で、JR高崎線・八高線・上越北陸新幹線・関越自動車道や国道17号・254号・462号などの主要道が縦横に走る、東京と上信越・北陸方面を結ぶ交通の要衝だ。
住みよさランキング2023:埼玉県内第3位・全国第139位
東洋経済新報社「住みよさランキング2023」において本庄市は埼玉県内40市中第3位(全国第139位)を獲得した。「住みよさランキング」の評価基準は安心度(刑法犯認知件数等)・利便度・快適度・富裕度・住居水準充実度の総合評価で、物件相場が安めで病院数が人口に対し多く待機児童のないエリアとして高く評価されている。深谷市と隣接し今後の成長に期待できる埼玉県北部の注目エリアだ。
「明治期に遷都論が出たほど地震・水害に強い」という防災的強み
「明治期に本庄市への遷都論が出たらしいほど地震水害等の自然災害には強い(北の利根川沿いでなければ)」というのが本庄市の誇る防災上の強みだ。地形はおおむね平坦で安定した地盤があり、利根川が流れており畑も多く自然豊かな街で、本庄駅周辺は利便性が高い一方で歴史的建造物もある「古き良きまち」が残っている。
交通アクセス

JR高崎線(本庄駅)と上越北陸新幹線(本庄早稲田駅)の2路線2駅
本庄市にはJR高崎線の本庄駅(湘南新宿ライン・上野東京ラインも停車)と上越北陸新幹線の本庄早稲田駅の2路線2駅がある。
| 区間 | 所要時間・特徴 |
|---|---|
| 本庄駅→東京(高崎線) | 約1時間30分(湘南新宿ライン・上野東京ライン)。「座れるのでいい所」 |
| 本庄早稲田駅→東京(新幹線) | 約50分 |
| 関越自動車道(本庄IC) | 草津温泉・日光まで約2時間・軽井沢まで約1時間あまり |
「本庄駅と本庄早稲田駅は3km弱も離れている」という重大なデメリット
本庄市への移住前に最も正直に把握しておくべき交通の課題がある。新幹線と在来線の駅は3km弱も離れているため、「本庄市に住んだら新幹線も使える」と思っていると、どちらの駅も使いづらい可能性がある。「JR高崎線しかなく不便である。また市の中央部に駅がないため車がないと行くのに難しい。バスも一時間に一本」という住民の声があり、本庄駅エリアに住むか本庄早稲田エリアに住むかで利便性が大きく異なる。
高崎線の電車本数と「乗り間違い」という正直な注意点
高崎線の本庄駅からは約1時間半で東京駅にアクセスできるが、途中の龍原駅までしか行かない電車も出ているので乗り遅れや乗り間違いに注意が必要という点は事前に把握しておきたい。「都心まで1本で行けますが時間がかかります。ただ座れるのでそこはいい所だと思います」という住民の声がある。車があれば草津温泉や日光まで約2時間・軽井沢まで約1時間という北関東の豊かなレジャー環境が日常の選択肢になる。
治安
公式データで見る治安(県平均を大きく上回る)
本庄市の治安を公式データで正確に確認しておこう。
| 指標 | データ |
|---|---|
| 刑法犯認知件数 | 687件(令和5年) |
| 人口1,000人当たり犯罪率 | 8.8件(埼玉県平均6.8件を大きく上回る・63市区町村中5位) |
出典:埼玉県警察「刑法犯認知件数(警察署別・市町村別)」、埼玉県「市町村のすがた(安全・安心)」
犯罪率は埼玉県平均の6.8件を大きく上回っており、63市区町村中5位という水準だ。ただし「住みよさランキング3位」はこの安心度(犯罪率)以外に、利便度・快適度・富裕度・住居水準充実度という5軸の総合評価で高い評価を受けた結果であり、犯罪率単独の評価ではない点は正直に理解しておきたい。
住民が語る「体感治安」と防犯対策
統計データと住民の体感評価には差がある面もある。「国道17号から少し外れたところに本庄警察署があり、パトロールもしっかりされてるので治安は良い。不安要素とされやすいパチンコ屋も客の出入りが少ない店が1つあるのみ」と語る住民がいる一方、「いい意味で繁華街がないため安全だったように思う。特に子育て上問題はなく危険な思いをしたことはなかった」と評価する声も多い。防犯灯の設置・本庄市自治会ボランティアによる防犯パトロール・児童の登下校の見守り活動・警察署による防犯講習会という防犯対策が整備されている。
正直なデメリット(夜の暗さ・車の速度)
「夜は真っ暗でほぼなにもない」「車の速度が早いため怖い」という住民の声がある。「住宅街の道路の交通量がとても多い。道も狭いのでいつもこわごわ歩いている」という点は、物件選びの際に確認しておきたいデメリットだ。
本庄早稲田駅エリアの発展と文教環境

新幹線駅開業から20年・「早稲田の杜」の整備
本庄早稲田駅周辺は駅開業以来の「早稲田の杜」整備事業により住宅地・商業施設・教育施設の開発が進んできた。本庄早稲田エリアが本庄市内でも一番地価が高く(52,766円/㎡)、近年開発が進む市内で最も注目のエリアだ。上越新幹線が開通したことで東京まで新幹線で約50分と良好なアクセスを実現している。
早稲田大学本庄高等学院と本庄早稲田の杜ミュージアム
早稲田大学本庄高等学院は全国的に知られる名門校が本庄市内に立地する。本庄早稲田の杜ミュージアムは本庄早稲田駅から徒歩4分の文化・学術施設だ。
「本庄駅と本庄早稲田駅が3km弱離れている」という地理的事実は、どちらのエリアに住むかで利便性が大きく異なることを意味する。本庄早稲田エリアに住む場合は新幹線が使いやすいが地価が高め、本庄駅エリアに住む場合は高崎線が使いやすいが新幹線は不便という使い分けが必要だ。
買い物・生活環境
スーパービバホーム・MEGAドン・キホーテ・百貨店ゼロという正直な商業環境
スーパービバホーム本庄店・MEGAドン・キホーテUNY本庄店などがあり日常の買い物には対応できる。「ビバホームがあるので買い物には困りません」という住民の声がある。一方で、百貨店・総合スーパーは0店という事実がある。大型総合スーパーはなく、ホームセンター系・ディスカウント系が買い物の中心になる点は正直に把握しておきたい。
大通り沿いの日常の利便性と車社会の実態
大通り沿いにスーパー・コンビニ・薬局・飲食店が多く、生活必需品の購入には不便しない環境だ。一方で「駅近くに大型の店がないため生活には車が必須」という点は変わらない。共働き世帯など2台以上の駐車場を確保できる方が暮らしやすい車社会のエリアだ。
草津温泉・軽井沢・日光への近さという意外なレジャー環境
車があれば草津温泉や日光まで約2時間・軽井沢まで約1時間あまりという北関東・信越方面へのアクセスが埼玉南部と比べて大幅に優れている。週末のレジャーを重視する層には、群馬方面への観光・温泉・スキーが身近な選択肢になる立地は大きな魅力だ。
子育て・医療環境
こども医療費(18歳年度末まで)
本庄市は0歳から18歳に達した日の属する年度の3月31日までのこどもの健康と福祉の増進を図ることを目的として、医療費の助成を行っている。健康保険の適用となる保険診療の一部負担金及び入院時食事療養標準負担額が対象だ。利用には事前登録が必要で、子育て支援課(市役所2階)または支所市民福祉課で手続きができる。
待機児童ゼロ・充実した子育て支援体制
市立保育所2か所・私立保育所16か所・認定こども園5か所が整備されており、待機児童もゼロの市だ。共働きを希望する世帯の方におすすめの環境が整っている。子育て支援金は第1子・第2子・第3子以降に支給される制度があり、最新金額は本庄市公式サイトで確認することをすすめる。
法令に基づく健診のほか、10か月・2歳・5歳の児童健康相談を実施しており、「本庄市子育て情報ガイド」(冊子)の作成配布や「すくすくメール配信事業」による応援メール配信という支援体制も充実している。
病院が多い・医師数が充実
病院数が人口に対して多く、一般病院10院・医師数121人(人口10,000人当たり15.76人)・小児科医師13人という充実した医療体制がある。「病院や学校、郵便局などはもちろんのこと、生活に必要なジャンルのお店は一通り揃っているので便利な生活を送れる」という住民の声がある。ただし大病院・専門病院は熊谷・高崎市への移動が必要になるケースがある点は把握しておきたい。
家賃・不動産相場
家賃相場(埼玉県平均より大幅に安い)
本庄市の家賃相場は埼玉県平均と比較して大幅に安い水準だ(以下は目安)。
| 間取り | 家賃相場(目安) |
|---|---|
| ワンルーム | 4.5万円 |
| 1K | 4.3万円 |
| 1LDK | 5.8万円 |
| 2LDK | 6.0万円 |
| 3LDK | 6.6万円 |
「家賃を抑えてかつ車を持ちたくて東京に仕事へ行く方には本庄はおすすめの街。高崎駅や熊谷駅から東京通勤できるが物価や家賃が高い。本庄は家賃を抑えつつ車を持てる生活が実現できる」という住民の声がある。
エリア別地価(3エリアで大きく異なる)
| エリア | 地価(令和3年基準) |
|---|---|
| 本庄早稲田エリア(市内最高値) | 52,766円/㎡ |
| 本庄駅エリア | 50,204円/㎡ |
| 神保原エリア | 35,466円/㎡ |
| 市全体の平均 | 40,797円/㎡ |
「将来人口は減少予測」という点は不動産購入時の資産価値に影響する可能性がある正直なデメリットだ。不動産購入時は「本庄駅エリア(高崎線利便性が高い)vs 本庄早稲田エリア(新幹線・開発が進む・地価高め)vs 神保原エリア(安価だが利便性低め)」というエリア選択の判断が重要になる。
住んでいる人の声
良い点
実際に本庄市に住む・住んでいた人たちの声を集めた。
- 「ローカル駅ではありますが本庄駅は電車の本数もそれなりに多く熊谷などで新幹線に乗り換えたり快速で東京まで1時間半ほどで行ける。家賃を抑えてかつ車を持ちたくて東京に仕事へ行く方は本庄はおすすめの街。できれば本庄にずっと住んでいたかった」
- 「大通り沿いにスーパー、コンビニ、薬局、飲食店が多く生活必需品の購入には不便しない。住宅地は基本的に静かで治安は良い方だと思う」
- 「住みよさランキング2023:埼玉県内第3位・全国第139位という評価。待機児童ゼロ・こども医療費18歳まで助成・保育施設充実という子育て環境が評価されている」
- 「草津温泉や日光まで約2時間・軽井沢まで約1時間という北関東・信越方面へのレジャーアクセスが良好」
- 「ここに来たときあたふたしていると赤の他人が優しくしてくださったことがある。いいところだなと思いました」(地域の人情)
気になる点
率直なデメリットの声もある。
- 「新幹線と在来線の駅は3km弱も離れている点」(重要なデメリット)
- 「犯罪率8.8件/千人(令和5年・県平均6.8を大きく上回る・5位/63)という公式データが示す正直な治安情報。2024年の犯罪件数861件・前年比+9.96%増という最新状況も把握しておきたい」
- 「夜は真っ暗でほぼなにもない。遊べる場所が少なすぎる」
- 「車の速度が早いため怖い。住宅街の道路の交通量がとても多い。道も狭いのでいつもこわごわ歩いている」
- 「途中の龍原駅までしか行かない電車も出ているので乗り遅れや乗り間違いに注意が必要」
- 「将来人口は減少予測」という長期的な課題
まとめ
本庄市の住みやすさを各軸でまとめる。
| 評価軸 | 総評 |
|---|---|
| 概要 | 人口77,412人・埼玉県北西部・群馬県との県境。「中山街道最大の宿場町」の歴史と近代工業・農業が共存。「住みよさランキング2023:埼玉県内第3位・全国第139位」という公的評価を持ちながら、犯罪率は県平均を大きく上回るという複雑な実態 |
| 交通 | JR高崎線(本庄駅)→東京1時間30分(座れる)・上越北陸新幹線(本庄早稲田駅)→東京50分。「2つの駅が3km弱離れている」「龍原駅止まりの電車がある」という正直なデメリット。関越道・本庄IC近接・草津温泉1時間・軽井沢1時間 |
| 治安 | 犯罪率8.8件/千人(令和5年・県平均6.8を大きく上回る・5位/63)。住民の体感「本庄警察署のパトロールが充実」「繁華街がないため安全」という体感評価も存在。夜が暗い・車が速いは正直なデメリット |
| 商業 | スーパービバホーム・MEGAドン・キホーテ・ビバホーム。百貨店・総合スーパー0店・夜は暗い・車社会 |
| 子育て | こども医療費18歳年度末まで・待機児童ゼロ・保育施設充実・病院が充実(医師121人)・子育て支援金制度あり |
| 家賃 | ワンルーム4.5万円・2LDK6万円と埼玉県平均より大幅に安い。エリア別地価:本庄早稲田52,766円/㎡・本庄駅50,204円/㎡・神保原35,466円/㎡。将来人口減少予測は正直な課題 |
| 向いている人 | 家賃を抑えて東京通勤したい方・ファミリー(子育て充実)・テレワーカー・北関東レジャーを楽しみたい方。娯楽・夜の賑わいを求める若者には向かない |
本庄市は「正直に理解して選ぶ街」だ。住みよさランキング埼玉3位という評価と、犯罪率が埼玉県平均を大きく上回るという公式データ
——どちらも本庄市の一面を示しており、どちらか一方だけを見て判断することは正確ではない。
本庄駅と本庄早稲田駅が3km弱離れている・龍原駅止まりの電車・夜が暗い・車必須という正直なデメリットを把握したうえで、「家賃の安さ・待機児童ゼロの子育て環境・草津温泉1時間・宿場町の歴史と自然」
——この組み合わせに価値を感じる方にとって、本庄市は最高の選択肢になる。
兵庫県神戸市出身。都会の喧騒を離れ、たどり着いた新天地・蒲生(越谷市)で第二の人生を謳歌する元商社マン。 長野出身の妻、そして年子(0歳・1歳)の育児に奮闘しながら、越谷の心地よさを日々実感しています。満洲の餃子をこよなく愛する、自称・越谷の関西代表。