長瀞町の人口は?人口推移・年齢別割合・人口密度を解説

長瀞町の人口はどれくらいなのでしょうか。また、人口は増えているのか、それとも減少しているのでしょうか。
長瀞町は埼玉県西部の秩父地域に位置し、長瀞渓谷や岩畳、ラインくだりなどで全国的に知られる自然豊かな観光地です。一方で、人口減少や少子高齢化が進んでおり、地域の将来を考えるうえで人口動態は重要な指標となっています。
この記事では、長瀞町の最新人口や人口推移、年齢別人口、人口密度、人口分布などの統計データをもとに、町の現状と今後の将来性についてわかりやすく解説します。
長瀞町の人口は何人?【最新人口統計】

長瀞町は埼玉県西部、秩父地域に位置する人口約6,000人規模の町です。国の名勝・天然記念物に指定されている長瀞渓谷をはじめとする豊かな自然に恵まれ、年間を通じて多くの観光客が訪れる観光地として知られています。
一方で、定住人口は全国的な少子高齢化の影響を受けて減少傾向にあり、人口構造の変化が進んでいます。
ここでは、長瀞町の最新人口や世帯数、男女比、人口割合などの基本的な人口統計について詳しく解説します。
長瀞町の総人口
長瀞町の人口は6,147人※1です。内訳は男性3,022人、女性3,125人で、世帯数は2,846世帯となっています。なお、この人口には外国人住民も含まれています。
人口規模は埼玉県内では小さい自治体に分類されますが、観光地として高い知名度を持ち、昼間人口や交流人口が多いことが特徴です。また、近年は人口減少が続いており、年間を通じて少しずつ人口が減少する傾向が見られます。
※1: 下記ページより2026年7月度数字を引用
人口・住民基本台帳(月別)| 長瀞町
長瀞町の人口割合
2026年7月時点の人口割合をみると、男性は約49.2%、女性は約50.8%となっており、女性の割合がやや高くなっています。これは全国の多くの自治体と同様に、高齢女性の割合が比較的高いことなどが背景にあります。
また、長瀞町が公表している住民基本台帳人口には外国人住民も含まれていますが、外国人人口の割合は県南部の都市部と比べると高くなく、町全体では比較的小規模となっています。
長瀞町の人口規模は埼玉県でどのくらい?
長瀞町の人口約6,100人は、埼玉県内63市町村の中でも小規模な自治体に位置します。県南部の都市部とは人口規模に大きな差があり、自然環境を活かした観光と地域コミュニティを中心としたまちづくりが行われています。
近隣自治体と比較すると、秩父市は秩父地域の中心都市として長瀞町より大幅に人口が多く、行政・医療・商業機能が集積しています。一方で、皆野町や小鹿野町とは人口規模が比較的近く、いずれも人口減少や高齢化への対応が共通の課題となっています。
秩父地域では各自治体が連携しながら、観光振興や移住・定住促進に取り組んでいます。
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長瀞町の人口推移~昔から現在までの変化~
長瀞町の人口は、1980年代後半をピークに減少傾向が続いています。国勢調査では、1985年に8,963人、2010年に7,908人、2015年に7,324人となっており、長期的には緩やかな人口減少が進んでいます。
町の資料でも、昭和63年の9,138人をピークに減少しているとされています。
長瀞町の人口推移
長瀞町の人口推移を見ると、1970年は8,275人、1980年は8,908人、1985年は8,963人と、昭和後期までは人口が増加していました。しかし、1990年以降は減少傾向に転じ、2000年に8,560人、2010年に7,908人、2015年に7,324人まで減少しています。
長瀞町は長瀞渓谷やラインくだりなどで知られる観光地ですが、観光客が多いことと定住人口が増えることは必ずしも一致しません。
観光地としての交流人口は一定数ある一方、住民として暮らす人口は減少しており、「観光地としてのにぎわい」と「定住人口の維持」が別の課題になっている点が特徴です。
なぜ長瀞町の人口は減少しているのか?
長瀞町の人口減少の背景には、若年層の都市部への流出があります。進学や就職をきっかけに、秩父地域外や県南部、東京都心方面へ移る人が増えると、町内で子育て世帯や働き盛り世代が減少しやすくなります。
また、高齢化の進行も大きな要因です。長瀞町の人口ビジョンでは、年少人口と生産年齢人口が減少する一方で、老年人口は増加しており、2010年時点で高齢化率は30.0%に達しています。
さらに、長瀞町は観光業や農業など地域資源を活かした産業が中心の町です。大規模な雇用を生み出す産業集積が多い都市部と比べると、若年層が町内で働き続ける選択肢が限られやすく、人口流出につながりやすい構造があります。
長瀞町の人口減少は今後も続く?
長瀞町の人口減少は、今後も続く可能性が高いと考えられます。町の関連資料では、第2期長瀞町人口ビジョンによる推計として、2040年には約5,000人、2060年には約3,500人まで減少する見込みとされています。
最新の住民基本台帳でも、令和2年1月時点の人口は7,022人でしたが、令和8年には6,200人台まで減少しており、直近でも減少傾向が続いています。
今後は、少子高齢化による自然減に加えて、若年層の転出をどれだけ抑えられるかが重要になります。
一方で、長瀞町には自然環境や観光資源という強みがあるため、移住・定住促進、二地域居住、ワーケーション、観光と地域経済を結びつける取り組みが人口減少対策の鍵になるといえます。
長瀞町の人口密度は高い?低い?
長瀞町は豊かな自然に囲まれた町であり、埼玉県内でも人口密度は低い自治体です。市街地が広がる県南部とは異なり、山林や河川が町の多くを占めているため、人が住むエリアは限られています。
そのため、ゆとりのある住環境や自然の多さが長瀞町の大きな魅力となっています。
長瀞町の人口密度
長瀞町の面積は約30.43km²で、2026年7月現在の人口6,147人をもとに計算すると、人口密度は約202人/km²となります。なお、2020年国勢調査では人口密度は223.7人/km²でした。
埼玉県全体の人口密度は約1,900人/km²を超えており、長瀞町は県平均と比較すると非常に人口密度が低い地域です。県南部の都市部とは対照的に、住宅地よりも森林や農地、自然景観が広がる割合が高く、ゆったりとした街並みが形成されています。
全国的に見ても、長瀞町は都市部ではなく中山間地域に分類される人口密度であり、自然環境を重視した暮らしができる自治体といえます。
人口が集中しているエリア
長瀞町では、長瀞駅周辺に人口や商業施設が比較的集中しています。役場や学校、金融機関、飲食店など生活に必要な施設が集まっているため、町内でも利便性の高いエリアとなっています。
また、長瀞渓谷や岩畳、ラインくだり周辺などの観光・商業エリアには、飲食店や土産物店、宿泊施設が立地しており、観光シーズンには多くの人でにぎわいます。ただし、観光客が多い一方で、定住人口が密集しているわけではありません。
住宅は駅周辺だけでなく、野上地区や樋口地区などの集落にも分散しており、都市部のような高密度な住宅街はほとんど見られません。自然地形に合わせて住宅地が形成されていることも、長瀞町ならではの特徴です。
人口密度から見る暮らしやすさ
人口密度が低い長瀞町は、自然環境の豊かさを身近に感じながら生活できる点が大きな魅力です。町全域が自然公園区域に指定されているほど緑が多く、四季折々の景観を楽しめる環境が整っています。年間約300万人の観光客が訪れる一方で、日常生活では落ち着いた住環境を維持しています。
一方で、都市部と比べると大型商業施設や医療機関、公共交通機関の選択肢は限られるため、車での移動が生活の中心となる場面も少なくありません。しかし、秩父市へのアクセスが比較的良好で、日常生活に必要なサービスを利用しやすい環境が整っています。
近年は、テレワークの普及や地方移住への関心の高まりを背景に、自然豊かな環境で暮らしたい人からも注目されています。観光地としての魅力だけでなく、ゆとりある住環境を求める移住先としても一定の評価を受けている町といえるでしょう。
長瀞町の人口分布~どこに人が住んでいる?~
長瀞町の人口は町全体に均一に分布しているわけではなく、鉄道駅や生活施設が集まるエリアを中心に居住人口が集まっています。一方で、山林が多い地域や郊外の集落では人口減少や高齢化が進んでいます。
また、全国的に有名な観光地であることから、定住人口に比べて交流人口(観光客)が非常に多い点も長瀞町ならではの特徴です。
人口が多い地域
長瀞町で最も人口が集中しているのは、長瀞駅周辺の中心市街地です。町役場や金融機関、学校、医療機関、飲食店など、日常生活に必要な施設が集積しており、町内でも利便性の高いエリアとなっています。
また、野上駅周辺や樋口地区など、秩父鉄道沿線の住宅地にも比較的人口が集まっています。これらの地域は通勤・通学の利便性が高く、スーパーや公共施設へのアクセスもしやすいため、町内では暮らしやすいエリアとして知られています。
町全体の人口規模は小さいものの、住宅は駅周辺や主要道路沿いにまとまっており、生活インフラが整った地域に居住人口が集中する傾向があります。
人口減少が目立つ地域
一方で、町の山間部や郊外の集落では人口減少が進んでいます。若年層の進学・就職による転出や出生数の減少により、集落の人口は年々減少する傾向にあります。
また、高齢化の進行も大きな課題です。高齢者のみの世帯や単身高齢者世帯が増加している地域もあり、空き家の増加や地域コミュニティの維持が課題となっています。
山林が町域の多くを占める長瀞町では、居住可能な土地が限られていることに加え、公共交通や商業施設へのアクセスの違いから、人口が中心部へ集まる傾向が強くなっています。
観光地特有の人口分布の特徴
長瀞町は全国有数の観光地であり、定住人口と交流人口の差が非常に大きいことが特徴です。町の人口は約6,000人ですが、年間を通じて多くの観光客が訪れ、特に春の桜、夏のラインくだり、秋の紅葉シーズンには町内の人の流れが大きく増加します。
そのため、長瀞駅周辺や岩畳周辺、観光商店街では、観光シーズンになると普段の人口規模を大きく上回る人出となります。一方で、観光客の多くは日帰りまたは短期滞在であり、実際に住民として暮らす定住人口とは異なります。
このように長瀞町は、「人口は少ないものの交流人口が非常に多い町」という特徴を持っています。今後は観光資源を活かしながら、移住・定住につなげる施策を進めることで、地域活性化や人口減少対策につなげていくことが期待されています。
長瀞町の人口統計から見る今後の将来性
長瀞町は人口減少や少子高齢化という課題を抱えている一方で、全国的な知名度を誇る観光資源や豊かな自然環境という大きな強みがあります。人口統計を見ると、今後も定住人口は減少する可能性が高いものの、移住・定住施策や地域活性化の取り組みによって、地域の魅力を高めることが期待されています。
町では人口ビジョンや総合戦略を策定し、持続可能なまちづくりを進めています。
長瀞町の人口は今後どうなる?
国立社会保障・人口問題研究所の推計では、長瀞町の人口は今後も減少が続くと予測されています。町の地域再生計画では、2020年の約6,800人から2052年(令和27年)には約4,000人程度まで減少する見込みとされており、長期的な人口減少への対応が重要な課題となっています。
こうした状況を受け、長瀞町では「人口ビジョン」や「まち・ひと・しごと創生総合戦略」を策定し、移住・定住の促進、子育て支援、地域産業の活性化などに取り組んでいます。また、現在は次期人口ビジョン・総合戦略の策定も進められており、将来を見据えたまちづくりが進行しています。
長瀞町の課題
長瀞町が抱える最大の課題は、少子高齢化の進行です。年少人口と生産年齢人口は減少を続ける一方で、高齢者の割合は年々高くなっており、高齢化率は40%近くまで上昇しています。医療・福祉サービスの維持や地域コミュニティの活性化が今後ますます重要になるでしょう。
また、若年層の流出も大きな課題です。進学や就職を機に都市部へ転出するケースが多く、地域の担い手不足につながっています。さらに、観光業が地域経済を支えている一方で、観光需要の変動を受けやすい産業構造であるため、新たな雇用の創出や地域産業の多様化も求められています。
長瀞町の魅力と可能性
一方で、長瀞町には将来性につながる魅力も数多くあります。国指定の名勝・天然記念物である長瀞渓谷(岩畳)やラインくだり、ラフティング、桜や紅葉など四季折々の自然景観は全国的な知名度を誇り、年間約300万人の観光客が訪れる埼玉県有数の観光地です。
また、「都心から一番近い田舎町」をコンセプトに移住・定住を推進しており、自然豊かな環境と首都圏へのアクセスの良さを両立できる点が評価されています。テレワークの普及に伴い、ワーケーションや二地域居住のニーズにも対応しやすい地域として注目されています。
人口は減少傾向にあるものの、観光・自然・移住支援という強みを生かした地域づくりが進めば、交流人口や関係人口の増加を通じて地域経済の活性化が期待できます。今後は「人口を増やす」だけでなく、「住み続けたい」「何度も訪れたい」と思われる町づくりが、長瀞町の持続的な発展につながるでしょう。
関連記事: 長瀞町の住みやすさは?ミシュラン1つ星の渓谷の街の治安・子育て・移住支援を解説
まとめ
長瀞町は埼玉県内でも人口規模が比較的小さい町であり、近年は人口減少と少子高齢化が進んでいます。若年層の流出や出生数の減少などにより、今後も定住人口は緩やかに減少すると予測されています。
一方で、長瀞渓谷や岩畳、ラインくだりをはじめとする豊かな自然や観光資源に恵まれ、年間を通じて多くの観光客が訪れる全国有数の観光地として高い知名度を誇ります。そのため、人口統計を見ると「定住人口は減少傾向にある一方で、交流人口は非常に多い」という長瀞町ならではの特徴があります。
今後は、人口減少対策だけでなく、移住・定住促進やワーケーション、関係人口の創出など、多様な人とのつながりを増やす取り組みが重要になるでしょう。

X(旧: Twitter): @webkirin
1993年越谷生まれ。埼玉県越谷市を拠点に活動するWebマーケター。
普段は越谷市のデジタルマーケティングカンパニーCOUNTER株式会社を経営。「ローカルから最先端」というテーマを持ち活動中。データ分析と越谷への愛情は半端ないマーケティングオタク。